モラハラDV夫との異常な結婚生活を振り返っています。
いろんなことを乗り越えて、今やっと平穏な暮らしを取り戻すことができました。
本当に波乱万丈な結婚生活だったのですが、その中でも忘れられない出来事を書いていこうと思います。
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いつしか私も子どもたちも、夫の顔色を見てビクビクした毎日を過ごすようになっていました。
子どもたちが学校から帰り、私が仕事から帰っての夕方のひと時が、つかの間にホッとできる時間でした。
夜になって夫の車の音が聞こえてきたら安息の時間は終わり、3人は緊張します。
ガラガラ、戸をあけて入ってくる夫の顔が険しい顔だったら、子どもたちはさっと2階の子ども部屋に非難します。
たまに機嫌がよさそうな顔をしていたら、みんなで居間にいます。
それでも「おまえたち、なんでここにいるんだ? 2階に行ってろ!」と怒鳴ることもありました。
私も子どもたちも、家族4人の一家団らんを求めていたのに。
私は毎日神経をすり減らし、精神がおかしくなりそうでした。
離婚、別居、親子3人生活費、などで検索しては、もう3人でここを出ようと子どもたちに提案しました。
娘と息子は、そんな時決まっていうのが、「お母さん離婚しないで、お母さんがまんして」でした。
そんなビクビクした生活をしていても、親の離婚をのぞまなかったのには理由があります。
2人の子どもはの私立のミッションスクールに通っていました。
小学校から私立に入学、これも夫が一人で決めたことです。
私と子どもたちは地元の公立学校を望んでたのに、こちらの意見などまったく聞いてくれませんでした。
夫は自営業でしたので、その頃は、まだ羽振りもよく私立の学費2人分も払えていたのです。
親が離婚、もしくは別居することになれば、私立の学校へ通い続けるのは無理で、公立学校に転校になる。
子どもたちは転校がたまらなく嫌だったのです。
仲がよい友達と離れるのはいやだし、新しい学校になじめるか不安だったでしょう。
親子3人で暮らすとなれば、貧しい生活になることは想像できました。
お母さんは昼も夜も働くから、3人で頑張ろうとも言ってみたのですが。
二人の子供は、「お願い、離婚しないで、今の学校に通わせて、お母さんが我慢してくれればそれですむんだから」というばかりでした。
それで、私は子どもたちがミッションスクールを卒業するまでは頑張ろうと決めたのでした。
結果的に、娘は18年間私立のミッションスクールに通うことができました。
18歳で家を出る前の日に、あんなに憎んでいた父親に「お父さん、学校に行かせてくれてありがとう」とお礼を言いました。
憎んでいた父親のおかげで、私立に通えたことはわかっていたのだと思う。
その後、息子は私立中に進学し、大変な中学時代を過ごしたのですが、中3の秋に「お母さん、もう逃げよう」と言い出し、別居に至りました。
私立学校に無理してでも通わせたこと、これが正解だったのか今でもわかりません。
ただ娘は楽しい学生時代を過ごせて感謝していると今でも話しています。
夫の異常な性格は、子どもたちに悪影響を与えてしまったことは確かです。
2人の子どもたちは、とてつもなく自己肯定感が低い大人に育ってしまいました。
たとえば小学校時代の運動会での出来事。
夫は運動会でリレーの選手になることを強要したのです。
娘も息子も、私に似ないで運動神経はよくて足が速い方だったのですが、夫は、秋になると「今年も絶対リレー選手になれよ!」とハッパをかけていました。
それは頑張れと励ますような言葉ではなく、選ばれなかったらただじゃおかないからなと脅しのようにも聞こえました。
娘も息子も、毎年その頃は憂鬱な顔をして運動会の練習にのぞんでいました。
リレー選手に選ばれなかったら、お父さんに怒られると、二人のプレッシャーはすごかったようです。
結局2人とも、6年間リレー選手に選ばれたのですが、夫の要求はだんだんエスカレートしていき、リレー選手になるだけでは満足せずに、実際のリレーでは1人でも2人でもぬいてこいと言い出したのです。
夫は、運動会のリレーの時間だけ見に行きました。
もちろん足の速い選手ばかりですから、追い抜くなんてことは簡単にできることではありません。
逆に抜かされた時は、帰宅後ブーブー怒っていました。
そして「おまえたちはダメな人間だ! だらしがない」等々けなし続けました。
普通は、リレーの選手に選ばれることはほめるべきことなのに。
自己肯定感が低いのは、私も同じです。
けなされ続けた人間は、もうすべてに自信をなくしていきます。
私も子どもたちも、自分を取り戻すために大変時間がかかってしまいました。
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