皆様こんにちは、『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人"くるぴた"です。
ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。
【前回】夫の財布から漂う貧乏オーラ! ボロボロになっても同じ財布を使い続けるのはなぜ?
親に離婚歴があると、その子どもも離婚率が高い。
そんな話を耳にしたことがあります。
離婚に対しての心理的なハードルが下がるから、と。
私個人は、その説に一理あると思っています。
現に私の実母には離婚歴があり、娘の私も離婚した過去があるからです。
しかし2人いる弟達は、離婚していません。
どちらも子どもを持ち、しっかりとした家庭を築いています。
その差は何なのか。
それは母親から入ってくる『結婚生活のマイナスイメージ』の量が、段違いだったからだと思います。
もともと母の場合は、私が生まれるよりも前に、離婚と再婚をしていました。
そのため私達姉弟全員が父の子です。
両親のうちのどちらかを選ばなければならないような岐路に立たされたり、離婚による転校などの経験はありません。
つまり、言われなければ、母に離婚歴があることなど知らないはずなのです。
では、誰が母の離婚歴を私達に教えたのか。
それは他でもない、母本人でした。
しかし母としては、息子にはあまり嫌われたくない、そういう話をしたくない、という気持ちがあったのかもしれません。
今の父と結婚する前に一度結婚に失敗したことくらいは、弟達にも事実として一応は伝えた様子ですが......
その分、娘にだけは初婚の時の苦労、再婚してからの苦労を、やたら詳細に語ったのです。
令和の今となっては、離婚する夫婦も珍しくないけれど、昭和三十年代に離婚して実家に出戻りすると、風当たりが厳しかったようです。
それでも離婚するという選択を選ぶくらいの苦労があった訳ですが。
最初の結婚当初、母はまだ二十歳前。
家族の反対を押し切っての結婚、離婚だったので、娘以外に愚痴を言う相手がいなかったのだと思います。
そんな感じで、私は『結婚するといかに苦労するか』という話を小学生の頃からずっと聞かされていたのです。
「最初の人(前夫)はすぐ仕事を変えて、まともに生活費を入れてくれなかった」
「喧嘩になるとすぐ叩かれたし、嫁入り道具のタンスも壊された」
「お金に困ると、私が持っていった着物を勝手に質屋に入れられた」
「同居したお舅さんには可愛がってもらったけれど、姑さんにはずっと嫌味を言われた」
......みたいな感じです。
しかも二回目の父との再婚も、子ども目に見ても、全く夫婦円満ではありませんでした。
「アンタが小さい頃、お父さんが飲みに行って何日も帰ってこなくて、飲み屋の女の人の家に入り浸っていた」
「お父さんが給料を飲み屋で使ってお金がない」
「アンタが小さい頃、お父さんと離婚してもいいか聞いたら『嫌だ』と言うから我慢した」
「昔、一緒に飛び込もうと思って、踏切までアンタを連れてったことがある」
そんな調子で、聞かされても対応に困るような話ばかりを植え付けられた私は、母の話が始まるとうんざりすると同時に、結婚に対して夢も希望も持てない人間に育っていったのでした。
よく引き寄せの法則などの言葉を耳にしますが、こんな話をずっと聞いてきた私の結婚した相手は、生活費を入れず、大酒飲みで、浮気をする人。
母の話を聞いてきて、そういう相手だけは選ぶまいと思っていたのに、実際に一緒に暮らすまで、正体を見極めることができませんでした。
引き寄せなのか、刷り込みなのか、よく分からないのですが、言葉の持つ力みたいなものは侮れないものですね。
まあ、母には結婚生活の愚痴だけではなく、いろいろと聞かされましたが、返事に困るような話が多かったです。
「そういや、前言ったかどうか、覚えとらんけど...... アンタが赤ん坊の頃、なんかえらい泣いとって、おむつ替えようと思って開いたら、内側にダニがびっしりおって、びっくりしたことあったわ」
それを聞かされたのは、二十歳過ぎてから。
ええ......それ、成人した本人にわざわざ教える必要、ある? ......と、なりました。
まあ何はともあれ、娘に負のイメージを吹き込むことに関しては、名人だったのです。
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