日経平均株価が歴史上最高値を更新! これってまたバブルがまた来たってこと...!?/斗比主閲子

こんにちは。斗比主閲子と申します。

アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。

※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)

【前回】そろそろあの時期が来た......! 皆さん、確定申告の準備はお済みですか?

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年明けから日本の株式市場が好調で、日経平均がとうとう1989年12月29日のバブル期最盛期の値を更新したそうです。

この事実だけ聞くと、「バブル期の株価以上の株高になっているということは、今はまたバブルになってるの?」と思う人も多くいるはず。

私も気になって調べてみましたが、実態はバブル期とはまったく別だということが分かりました。

まず、バブルとは、実態の価値以上にその価値が値上がりしている状態を指します。

泡みたいに、ほとんど中身がないものでかさ上げされているから、バブルというわけですね。

日本の1980年代のバブル期は、色々なものが値上がりしていました。

株だけでなく、特に不動産価格が高騰していたのはまだまだ記憶に新しいはず。

都市部の土地だけでなく、別に人口増があるわけでもない地方の土地も値上がりしていたため、「不動産が実態以上の値段になっていた」というのは、理解しやすいと思います。

では、株価がバブルになっていたというのはどういう状態だったんでしょうか。

それはPERという指標を知ると理解できます。

PERとは株価収益率の略で、企業の株価を分母に、企業の単年の純利益を分子にして計算する株式指標です。

一般的に、PERは10倍~15倍ぐらいが妥当な水準と言われていて、PERが低ければ低いほど株価が割安、高ければ高いほど株価が割高と判断されます。

PERが10~15倍とは、利益の10倍~15倍が株価という意味です。

企業が今の利益水準を10年~15年続けていたら、株主に利益を還元できると言われたら、何となく理解できるのではないでしょうか。

途中で倒産する企業はあるとしても、上場企業なら10年~15年ぐらいは存続しておかしくないですから。

このPERがバブル期には60倍~70倍になっていました。

つまり、企業が当時の利益水準で60~70年経過したら、株主に利益を還元できるということです。

これは感覚的に長すぎると思いますよね。

実際は、当時の日本企業はイケイケで、将来的にはもっと利益が増えると考えられていたから、こんな高いPERでも日本企業の株価は取引されていて、そして1989年12月29日に史上最高値を付けたのでした。

しかし、その後の日本企業の衰退は皆さんご存じの通りです。

日本企業は株価の割には成長ができず、結局、株安が長期続いたのでした。

では、今の日本企業のPERがどれくらいになっているのでしょうか。

当時と同じぐらいでしょうか。

いえいえ、まったくそんなことはなく、今の日経平均のPERは15~17倍ぐらいです。

妥当な水準より少し高いけれど、バブル期のようなめちゃくちゃ高い水準でもありません。

どうしてこんなことになっているかと言えば、日本企業が長い年月をかけて、バブル期よりも利益を増やしたからです。

企業が昔より利益を生み出しているので、それに応じて株価も一緒に上がってきているのが現在の株高です。

このようにPERという指標を利用してバブル期と今とを比較すると、まったく違った数値であることが分かり、今はバブル期とはまったく違う状況だということが簡単に分かります。

ただ、当時と違うからといって、では今はバブルではないからお買い得かというと、私は答えを持っていません。

これからも日本企業が利益を増やし続けることができるなら、株価も更に上がっていくかもしれませんし、そうでなければ今がピークの可能性もあるからです。

いずれにしても、PERという便利な指標だけ覚えていってもらえれば嬉しいです。

以上、今日はこんなところです。ではでは!!

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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斗比主閲子

"アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層。旧帝大卒で年収は2000万円"ということになっています。ゆりかごから墓場まで、ありとあらゆる人間関係トラブルの相談を趣味で対応しています。単著『私って、甘えてますか?』(総合法令出版)

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

斗比主閲子さんのブログ:斗比主閲子の姑日記

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