20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。
いままでの値段で野菜が買えなかったり、お気に入りのアイスが小さくなっていたり...物価の上昇を肌で感じていた中道あんさん。「スーパーでため息を漏らしていても何も変わらない」と、お金の使いどころを考えていましたが...
【前回】節約だけでは限界が...まずは1万円稼ぐ方法を見つける／中道あん
60歳になってみて、「自分らしく人生を楽しんでいるな」と感じるようになりました。
そりゃあ、思うように上手くいっていないことだって、色々ありますが「まぁ、そんなこともあるよね～」「これも人生だしね～」「なんもかも上手くいったら、おもしろくないしね～」とか、ものごとに対する余裕がでてきたように思います。
悪い意味で人を羨ましがることも無くなり、まるでひとり遊びを楽しんでいるかのように生きている感じがします。
すると、何をやっていても充実感や満ち足りた気持ちになります。
物質面よりも心が満たされている方が幸福度は高いというのも分かってきました。
後悔しない人生を生きるためには、何よりも自分に正直であること。
仕事やプライベートでも、周りに気をつかいあわせて生きている人は少なくありません。
でも、もうそろそろ「わがまま」に生きてもいいんじゃないでしょうか。
この「わがまま」は自分勝手に好き放題、という意味ではなくて、自分を優先して生きるという意味です。
私は、シングルマザーで世帯主でしたし、仕事も責任感をもって頑張ってはいましたが、「しんどさ」が年々大きくなってきました。
子どもは、いずれ巣立ちますので、いつかは肩の荷を下ろせますが、仕事はそうはいきません。
働くとは、一般的に会社に自分の時間や体力を切り売りして、対価として金銭を受け取るものです。
・仕事というのはしんどいものだ
・働けば給料がもらえる
・もっと稼ぐにはもっと頑張らないといけない
・仕事だから嫌な相手とも我慢して付き合う
・周りが我慢しているから自分も当たり前だ
と、思ったりしませんか。
私は自分の時給単価が安かったので労働時間を増やさないと稼げないと思っていました。
だからいつも「頑張らないと！」と自分を励まして給料日だけを楽しみに働いていました。
「しんどい」けれど「給料日」というご褒美でバランスをとっていたと思います。
それは自分に正直に生きている姿ではなく、自分を騙して生きていた姿です。
50歳ではじめたブログ。
ブログには、日々のあれこれから、自分が感じたことを正直に書いています。
「好きなことをやって」それをどんどんブログで発信する。
何をして、何をどう書くか、自分で決めて書いています。
遊びですが、自分で選んでやっているので、真剣にもなるし読んでもらえるような工夫もしていきます。
朝起きて、「今日も仕事か嫌だなぁ」と思ってやる作業と、「今日は何して、何を書いていこう？」とワクワクしながらやる作業。
どちらの方が満足感や幸福度は高いでしょうか。
思うに、仕事でのストレスはブログを書くことで発散していました。
ネタを考えたり、文章を書いていたりする間は、自分に正直になれる時間だったからだと今なら分かります。
とはいえ、仕事と遊びを一緒にしたらダメじゃないか、という意見もあるでしょう。
でも、50歳をすぎると責任感や義務感だけでは走れなくなります。
個人的な意見ですが、自分の興味のないことで成長することはないと思っています。
「これから定年になって何をして働こうか」と考えるより「何をしている時が楽しいのか」と考え始めた方がいい。
その楽しいことで、「何か人の役に立つことはできないだろうか？」と考えていくのもいいし、その楽しいことを突き詰めていけばそれなりの実力だってついていきます。
私のブログ発信はまさに後者であり、それで人生を大きく変えられました。
50代の10年間は60代を楽しく豊かに生きる準備期間だと思えば、焦る必要はないと思います。
とにかく、自分と向き合って自分の気持ちに正直に生きると決める。
ここからがスタートです。
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