<この体験記を書いた人>
ペンネーム:夏子
性別:女性
年齢:45
プロフィール:今年で結婚15年目。郊外の住宅街に住む主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。
我が家は集合するのにちょうどいい場所にあるためか、子どもが小学生になると頻繁に友だちが遊びに来るようになりました。
家で待ち合わせをして公園に行ったり、そのまま室内で遊んだりして、平日は日替わりのようにいろいろな友人が来ていました。
子どもが小学3年生になった頃、Aさんという同級生が遊びに来るようになりました。
Aさんは気が強くて、来ると必ず喧嘩になります。
物の扱いも乱暴で、階段の上から漫画本を10冊以上投げ落としたことも。
おやつを勝手に出して食べることもあり、困っていました。
たまたまAさんが一人で遊びに来たときに、元気が余っているのかと思い「お外で遊んできたら?」と提案したことがあります。
家の用事を片付けて20分くらい遅れて見に行くと、道を走る車や新築のお宅の外壁にボールを蹴りこむAさんの姿が。
うちの子が「やめなよ」と言いながらボールを拾うと、Aさんはボールを奪ってまた蹴っていました。
慌ててボールを取り上げましたが、危ない遊び方をするので驚きました。
そのうちAさんは、平日は毎日来るように。
夏になると、土日はお昼も食べずに我が家に来るようになっていました。
お昼を食べてから来てと言っても「大丈夫です」と繰り返すのみで埒があきません。
親御さんの連絡先も知らないので困りました。
夏休み直前の日曜日、Aさんが自分の家の近くにある公園で遊ぼうと誘いに来ました。
子どもが行くと言うので、危ないことはしないように言い聞かせて送り出しました。
心配だったので、私は大急ぎで用事を済ませて30分ほど遅れて公園へ。
Aさんと子どもは草で小屋のような物を作っていました。
近づくと公園にいた知らない小学生くらいの子どもたちが4人、Aさんとうちの子を睨んでいるではありませんか。
トラブルになりそうな感じがしたので、「ごめんね。出かけることになっちゃった」と言って子どもを連れ帰りました。
家に帰ってから経緯を聞くと、遊んでいる時、Aさんは突然「お昼を食べてくる」と言って数分いなくなり、スケートボードやバットなどを持って公園に戻ってきたとのこと。
それらで遊ぼうということになったのですが、すぐに知らない小学生たちが「お前が俺の家から持っていくところ、防犯カメラに映ってたぞ! 泥棒! 返せ」と詰め寄ってきたと言うのです。
うちの子が「君たちのだったの!? ごめんね」と謝り遊具を返したけれど、Aさんは訳の分からない言い訳を繰り返して謝らなかったそうです。
子どもの友人関係に口を出したくなかったのですが、3年生にもなって無断で知らない家の物を持ち去る子とは遊ばせたくありません。
「Aさんと遊ぶのは心配」と伝えたところ、子どもは泣き出しました。
「Aさんを友だちと思っていないよ。でも、断っても遊びに来ちゃうんだ。学校でもしつこくて離れてくれない。仕方がないから遊んでた」
涙ながらに言われて驚きました。
その数日後、うちの子がAさんに「消えろ、あっち行け」と暴言を吐いたので指導したと学校から連絡が来ました。
断っても毎日来るし、学校でもずっと離れてくれなくて子どもがストレスを感じていると相談しました。
翌日、担任の先生(20代くらい)からAさんに「遊びたくても相手が遊べないって言ったら、それ以上は誘わない方がいいよ」と指導したと電話で連絡を受けました。
しかし、指導したその日にもAさんは遊びに来たのです。
さすがに「遊ぶのはお休みさせて」と私から伝えました。
それなのに、Aさんはあきらめないのです。
「(家に)入れてください」
「(うちの子)さんと話をさせてください」
「おもちゃだけでも貸してください」
そんなことを40分も家の前で言い続けたので困りました。
Aさんがなぜそこまでうちの子と遊びたかったのかは分かりませんでしたが、後味の悪い出来事でした。
今でもどうすれば良かったのかと考えてしまうことがあります。
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