テレワークの敵は80歳の「元気な大声の老人」!? しかしその騒音が消えたある日、おじいさんは...

現在テレワークで勤務中のナミコさん(48歳)。近所の青果店のおじいさんの声がうるさくて仕事に集中できずに困っていたそうです。「苦情を言うとトラブルになるかもしれない」と悩んでいたところ、その店がしばらく休業となり、ほっとしたそうなのですが...。
※実際に身の回りで起きた実体験エピソードに基づき構成しています。

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私(48歳)はテレワークのため、平日の昼間に自宅にいることが増えました。

そこで、今まであまり聞いたことのなかった音が耳に入ってくるようになったのです。

近くのマンションの改修工事の音や、散歩に行く保育園の園児たちや、保育士さんの声。

中でも一番大きく耳に響いたのは、青果店のおじいさん(80歳)の声です。

私の住むマンションの隣の家の駐車場でおじいさんがお店を開いていて、その客引きの声が結構大きいのです。

「どうぞ―! 安いよ、見て行って」

「これね、今日だけこの値段だから」

散歩に行く園児たちには「おーい、おはよう! 元気だなー、行ってらっしゃーい!」と声を掛け、園児たちも「おじいちゃん、行ってきまーす!」と元気に応えていました。

この大きな声のせいで私は仕事に集中できず、モヤモヤしていました。

苦情を言ってやろうか...それとも、直接は言いにくいし手紙を投函しようか。

そんなことを考えていましたが、トラブルになるのも嫌なので、我慢していました。

仕方がないので、耳栓をして仕事をすることも度々ありました。

それから1カ月ほどたった頃、おじいさんの声がしないことに気がつきました。

お店を休んでいるようです。

私は、「静かになったので、ようやく快適に仕事ができる」とほっとしていました。

しかし3週間ほどして、再びおじいさんの声が聞こえてきたのです。

店を再開したようで、申し訳ないと思いつつも、私は正直がっかりしました。

また耳栓生活の始まりです...。

そんなある日、私がおじいさんの青果店の前を通った時のことです。

おじいさんとお客さんの会話が聞こえてきました。

「いやー、ちょっと体を壊して入院してたんだよ」

「もう年なんだから気をつけないと」

私は振り返り、おじいさんの顔を見ました。

(マスクに隠れて、表情までははっきりわからないな...。)

おじいさんは大きな声で

「リハビリにも気晴らしにもなるから店は続けるよ!」

とこたえていました。

「無理しないように。お大事に...」

私は、おじいさんに聞こえないように小さな声でつぶやき、その場を去りました。

「ハッ! 私、何言ってるんだろう!?」

私はおじいさんの健康を願っている自分に、驚きを隠せませんでした。

(あんなに嫌がってたのに。どうして...。)

何度も声を聞いている間に、親戚のおじいさんのような感覚になっていたようです。

(今度、あのお店で野菜を買ってみようかな。)

そんなことを思っている自分に苦笑いをしながら、私は家路についたのでした。

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著者:ナミコ
40代後半の契約社員。観劇やスポーツ観戦が趣味。日本全国、旅行気分で試合を見に行くのが一番の楽しみ。

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