<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫と2人暮らしです。
新型コロナウイルス感染症が5類に移行された2023年5月、以前の職場の同僚から「上司のAさん(50代)の勤続30周年パーティーをやるんだけど、人が集まらなくて...」と連絡が来ました。
私が転職して初めての連絡でいきなりパーティーの誘いとは、よっぽど困っているのかなと思い、話を聞くと、なんとコロナ禍で3年前に中止になった勤続30周年パーティーをいまになってAさんがやりたいと言い出したそうです。
言われた同僚たちは、いまさら感満載であまり真剣に取り合わなかったのですが、事あるごとに「ところでパーティーはどうなったんだ?」とAさんがしつこく聞くので、仕方がなく企画することになったとか。
なるべく手間をかけたくない同僚たちは、社内の会議室でみんなでピザを食べて余興とビンゴ大会程度のことを考えたそうですが、それをAさんに話したところ激怒されたとか。
「一生に一度の大事なパーティーなんだから、会場は都心のレストランかホテル。俺の家族や趣味の仲間、取引先の人も呼んで盛大にやりたい」
「ありきたりな余興やビンゴ大会だけじゃつまらないから、カメラが趣味の知り合いに俺のカッコイイ映像をつくらせて、バンドやってる奴に生演奏をさせる! あと俺は甘党だからおいしいケーキも食べたい」などと、会場から内容まで細かく指定してきたそうです。
一生に一度といっても、勤続30周年パーティーをやらない人の方が多いし...と同僚たちは困惑してしまいました。
しかも、同僚たちが気を利かせてAさんの顔写真がプリントされたケーキを注文しようとしたところ、Aさんが怒りだしたそうです。
「俺の写真にナイフが入るなんて、俺がクビを切られるみたいで嫌だ! せっかくの勤続30周年なのに縁起が悪い!」
さらに、Aさんのことを紹介する台本の「Aさんは名門◯◯大学を卒業後...」という部分に対しては...。
「俺は本当は東大に入るはずだったんだからその大学名は出すな!」などとわがままを言いたい放題。
Aさんがダメ出しをして修正し、それに対してまたダメ出し...の繰り返しで、同僚たちの仕事(というべきか?)はどんどん増えていきました。
この他にも、会場やお酒の種類や料理にも相当こだわりがあるため、参加費がどんどん上がってしまい、参加者はなかなか集まりません。
私のようにすでに転職や離職したメンバーにも声をかけているのですが、ほとんどの人は新しい仕事を始めていて忙しく、以前の上司のことなど覚えていない人もいるようです。
私も他で用事があったので断りましたが、元同僚たちにとってはとんだ災難だなと思いました。
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