学生時代の友人から年賀状が来なくなって2年たつことに気づいたナミコさん(48)。気にはなっても、「自分が何か気に障ることを言ったのかもしれない」と思うと、「こちらから連絡をしていいものなのか...」と悩んでいました。そんな矢先に、ちょうど彼女からメールが...。
※実際に身の回りで起きた実体験エピソードに基づき構成しています。
私(48歳)には、学生時代からの付き合いで、年に1、2回会っていた友人(48歳)がいます。
ともに独身同士、休日に会って映画を観たり買い物をしたり、その後に食事をして、近況や仕事の愚痴を言い合って楽しく付き合っていました。
それ以外は年賀状のやり取りだけなのですが、くっつきすぎず、離れすぎず、いい関係を保っていました。
「結婚してる友達とは時間も話題も合わないからね。ナミコは大切な同志よ!」などと言ってくれて、私にとっても彼女は大切な友人です。
しかし、昨年は彼女から年賀状が来ず、結局、新型コロナの影響で会うこともなく、連絡も取らずじまい。
そして今年も彼女からの年賀状は来ませんでした。
どうしたんだろう、彼女の身に何かあったのだろうか。
私は彼女にメールをしてみようと思い、「元気? 年賀状来ないからどうしたのかと思って」と書きかけて、手が止まりました。
もしかして、前に会った時、私が彼女の気に障ることを言ってしまったのではないか?
だから私との付き合いをやめようとしているのではないか?
そんなことが頭をよぎり、私はメールの文字を消しました。
いや、単にコロナの影響で連絡を控えているだけかも。
そんなことをモヤモヤと考えている間に、時間はたっていきました。
コロナ対策と毎日の仕事に追われ、気持ちに余裕がなくなってきたこの頃、携帯の着信音が響きました。
見ると、友人からのメールです。
私は慌ててメールを開きましたが、すぐに目を閉じてしまいました。
見るのが怖い...彼女との仲はこれでおしまいかも、という思いがよぎったからです。
しかしそんなことを考えていても何も始まらない。
私は覚悟を決めて目を開けました。
そして...、「え?」
私は携帯を手に、固まってしまいました。
「去年から年賀状送るのやめたの。また会おうね!」と、あっけらかんとしたメッセージが。
「何なんだー! もうっ!」
私が思い悩んでいた時間は何だったんだろう? と、拍子抜け。
私は気持ちを落ち着かせ、彼女に返信を打ちました。
「そうだったんだ! コロナが落ち着いたら、またご飯でも行こうね!」
すると、間髪入れずに「うん! 楽しみにしてる!」と返信が。
結局、あっけなく解決してしまいましたが、人付き合いは本当に難しいなと実感した出来事でした。
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