<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。光熱費節約で冬はストーブを活用してます。
54歳の兼業主婦です。
夫は55歳で、もう結婚してから30年近く経つのですが、昔からのんびり屋さんなところがあります。
穏やかな性格で、あまり声をたてて怒ることもなく、そこがいいところでもあるのですが、急いでほしいときもゆったりしているせいで、ついイラっとしてしまうことがあります。
数年前の冬にこんなことがありました。
結婚してから夫の実家に住んでいるのですが、大工さんだった夫の祖父が建てた家でかなり古く、安全のためにリフォームすることになりました。
もちろん、リフォーム自体は業者にお願いして順調に進んでいました。
しかしそんな中で、リフォームを終えたリビングを見た夫が「ストーブをここにおきたい」と言い始めました。
インテリアとしてもおしゃれだと思った私は賛成したのですが、なんと夫は「自分で作りたい」と言い出したのです。
夫は普段から日曜大工というかDIYが好きで、手先も器用なのか、飼っている犬の犬小屋などもそれなりのクオリティで作ってくれていました。
このリフォームが終わったら、少なくとも私たちの老後はそのまま過ごすことになるでしょう。
そういった手作りのものがあってもいいなと思い、私も「お願いします」と言っていました。
しかし、夫も仕事をしており、その合間にちまちまと作るもので一向に進まず、とうとう雪が降る季節になってしまいました。
リフォーム途中なので、まだ家の中に冷たい空気が入ってくることもあり、エアコンを効かせてもリビングの朝は極寒状態。
キッチンはリビングの続きにあり、朝食を作っていると足がとにかく冷えてしまいます。
とりあえず「他のストーブを置かないか」と、夫に提案しました。
しかし、夫は「ワシが作り終わるん待ってくれ。もうすぐ出来るけん」と買うのを許してくれません。
そんなことを言われても雪が降る日が続き、足が凍りそうな感覚になりながら朝ご飯を作るのが苦痛になってきました。
夫に「もうすぐとはいつなのか?」「いつ頃できるのか?」と聞いてみると、苦笑いしながら「あと1年くらいかかるかもしれん」と言うではありませんか!
「冗談ではない!」と、私は我慢ができなくなって、その勢いでホームセンターに行き、石油ストーブを買ってきました。
夫は「そんなもったいない」と言っていましたが、「その1年で風邪ひいたり、しもやけになって病院行くことになったらそれこそ治療費がもったいないわ!」と言い返すと黙りこみました。
結局、ストーブが完成したのはその冬の終わり。
さすがに1年はかかりませんでしたが、私はストーブを買ったことを後悔していませんし、正しかったと思っています。
人気記事:《漫画》同居して36年...100歳で亡くなった義母が言いふらし続けた嘘ばかりの「悪口」<前編>
人気記事:《漫画》に、睨んでる!? 小学校の学年委員で談笑中に妙な空気になり振り向くと...<前編>
人気記事:お金、健康、孤独...「老後の不安の3K」50代の私なりの向きあい方《中道あん》
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。