足がつる、異常なめまい...50代後半、体からのSOSに気付くために「大切なこと」/中道あん

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」。

ピラティスを習慣にしている中道さん。いつもはそんなことはないのに2週続けてトレーニング中に、ふくらはぎなどが攣ってトレーニングどころではないほどに。思い当たったのは...。

【前回】 定年後のお金の心配をせず、イキイキと暮らしたい! 60歳を目前に気になる「3つのこと」

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週に1度は必ずピラティスで筋トレしています。

やったことがある人は皆口をそろえて、真剣にやると結構きつく、スタミナも必要なエクササイズだと言います。

その代わりに、脂肪は落ちるし、スタイルは良くなるし言うことなし。

そして何よりもいいのは健康バロメーターでもあります。

というのも、2週続けてトレーニング中に、ふくらはぎ、脛など下腿のあちこちが攣りまくって最後は悶絶。

トレーニングどころではありませんでした。

1か所攣るくらいは、トレーニングにはつきものなので気にもしませんが、あちこちだったのでこれまでにない強烈な痛さでした。

しかも何気ない動作でそうなったこともあり、少し深刻な感じがしました。

なぜ、そうなったのか原因を探ってみたら「水分、ミネラル不足」が考えられました。

目覚めにマグカップ1杯分の白湯を飲んだきり、その後の水分というと紅茶、緑茶など利尿作用のあるものばかりでした。

冬なので汗もかかず、喉が渇くという自覚症状もなかったからか水分補給が足りてない上に、寒さのせいでトイレも近い。

結果体内のミネラルが不足していたのかもしれないと思い当たったのです。

トレーナーからは、スポーツドリンクを飲むように促されていたのですが、つい忘れてしまって...

以前、脱水でトレーニング中に気分が悪くなったこともありました。

水分とミネラル、大事ですね。

そんなことが続いたある晩、息子が先にお風呂に入り、自分の番を待っていたときのこと。

気持ちは早く湯船につかり、リラックスしたかったのですが、息子は長風呂。

ついに待ちくたびれてソファでうたた寝をしてしまっていました。

ハッと目が覚めて体を起こしてみると、なんだか視界がおかしい。

冷蔵庫や椅子が左から右へゆっくりと移動している。

「え?動いてる?」。

立ち上がってみると、身体がグラグラしてふらついてしまいます。

なんと10年ぶりくらいのメニエールの症状です。

これにはちょっとショックでした。

その当時、仕事に家事に、それから介護。

一家の家計も背負っていて、全部ひとりで抱え込んで頑張っていたら、ある日突然天井がぐるぐると回転。

それでも子どものためにご飯を作ってから休むという姿勢。

その後遺症で左耳の聴力はかなり落ちてしまいました。

今は、あのときから比べ物にならない楽な生活になったのに、なぜ。

天井が回ってないだけマシ?と思いつつ、思い当たったのが脱水。

その日はなんだかトイレが近かった。

さっき行ったのに、もう行きたいという感じ。

外出していたせいかコーヒーを飲む機会も多く、夕方にはお酒も飲んでいました。

これも、実は脱水症状が原因だったのかもしれません。

その次の日は、不安な気持ちでピラティスに参加。

事前に相談し、トレーナーに鍼とマッサージをしてもらいました。

2週に1度の予定が、今回は1カ月ぶり。

すると脚の筋肉がカチカチになっており、マッサージされると痛さで耐えられず、呻いてしまいます。

それもじっとなどしていられず、手でマットを叩かずにはいられないほどです。

「全身が緊張の中にいる」とトレーナー。

そういえば最近、歯を食いしばっていると気づくことが増えた。

それを伝えると「体が緊張しているからだと思う」と言われました。

集中したら数時間、椅子に座ったままの仕事ですから、身体を緩められていなかったのかもしれません。

少しゆっくりして何もしない日を作らねばと反省をしました。

自分のことなのに、まったく気づかない体のSOS

だから、多少お金をかけてでも人にお願いして体のメンテナスに付き合ってもらうこと。

外側からのアプローチで自分の状態を知ることは大事じゃないかと思うのです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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中道あん

「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。20代で結婚、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。55歳「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。4歳になるイングリッシュコッカースパニエルと日々の暮らしを楽しんでいる。著書に『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方(KADOKAWA)』『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房)がある

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『「誰かのために」を手放して生きる』

(中道あん/自由国民社)

これまで「家族のために」生きてきた自分に、革命を起こしてはみませんか。そろそろ自分を大切にして自由を謳歌していい。50歳からは心の贅肉を落として軽やかに生きよう。


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『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』

(中道あん/KADOKAWA)

15年前の私は、今がこんなに輝いているなんて、想像すらしていなかった。「家族のための私」から、「私のための私」に! Ameba公式トップブロガーによる40代からの人生を新しく構築する 「女性版ライフシフト」のバイブル。


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『50代、もう一度「ひとり時間」』

(中道あん/KADOKAWA)

20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。


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