日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「断っても運転を頼んでくる一人暮らしのおばあさん」というお悩みに、カウンセラーの時田ひさ子さんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?
【お悩み】
おばあさんを車に乗せての運転 うまく断るには
一人暮らしのおばあさん(85歳)が、私を頼ってくれるのは良いのですが、自動車での買い物や病院通いなど、他に誰もいないからと運転を頼んできます。
自分も若くはないので、正直、他人を乗せての運転は、危なくてイヤではあるのですが、おばあさんはなかなか言うことを聞いてくれません。
おばあさんを傷つけず、うまく断ることができれば良いのですが、なかなか良い手が浮かびません。新潟県 ネコさん(72歳)
【おこたえ】
やんわりでは伝わらない。第三者を引き込んで
その方が辞退してくださったら万事丸く収まるのに、困ってしまいますね。
人には、相手がどう思っているのかを察したり想像したりすることができる人と、そ
うでない人といて、その方は後者のタイプで、あなたの断りたいのに断れない、という
困った状況を察することができない人のようです。
伝えている本人は断っているつもりでも、優しく言っているうちは「まだ大丈夫」と真
に受けないのが、このような人たちの特徴でもあります。
その方が「なんだかんだ言いながら、乗せてくれているから」と、車に乗ることをやめ
てくれそうもなければ、第三者(介護系、社会福祉系、ご親戚や、法律系の方など)に伝
えてもらうとか、「車の保険が切れたからもう他人を乗せられない」「自分も運転が危なく
なってきているのに、他人を乗せるなんてと家族に怒られてしまった」のように言うのも良いかもしれません。
"もう乗せてもらうことは無理なんだ"とご本人にしっかり自覚させることが大切です。
●時田ひさ子さん(カウンセラー)
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