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最近むせやすくなったかも...? 専門医に聞く「安全に食事を楽しむための『むせ対策』」<PR>


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蒸し暑い季節がやってきました。夏に向けて、こまめな水分補給をしなくはと改めて思う今日このごろです。とはいえ、水を飲むときに時々むせるようになった! 以前のように水を一気に飲めなくなったという人も少なくないのでは? 

記憶力や筋力の衰えを少しずつ実感している50代としては、むせやすくなったことも年のせいなのかな、むせなくするにはどうしたらいいのかしら...と気になります。

そこで、「むせ」などのメカニズムや症例に詳しい菊谷 武先生(日本歯科大学教授 口腔リハビリテーション多摩クリニック院長)にお話を伺ってみました。

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菊谷 武(きくたに・たけし)先生

日本歯科大学教授、日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長
日本老年歯科医学会 認定医、専門医、指導医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士
日本障害者歯科学会 認定医、専門医、指導医

なぜ「むせる」のか? むせのメカニズム

――50代になってから水を飲むとむせることがあるのですが、気をつけたほうがいいのでしょうか。

「飲み物や食べ物をゴックンと飲み込むことを『嚥下(えんげ)』と言い、正しくゴックンと飲み込めずに、飲み込んだ際に気管に食べ物が入ってしまうことを『誤嚥(ごえん)』と言います。むせたということは、この『誤嚥』をして、反射的に咳の反応が出たということです。
正確に言うと、空気以外のものが声帯をこえて気管に入るのが誤嚥ですが、声帯よりも少し上の部分にある、喉頭(こうとう)という気管の入り口部分でもむせます。そしてむせるということは、誤嚥をした、もしくは誤嚥しそうになったということです。食事中に起こる咳は、誤嚥をもっとも疑います。激しくむせると息ができなくなり、窒息を起こしかねないので注意が必要です」

――そもそも、どうしてむせるのでしょう?

「のどには、食べ物の通り道の食道の入り口と空気の通り道の気管の入り口とがありますが、どちらの入り口もほぼ同じ高さで並んでいます。食道の入り口は、常に閉じていています。一方、気管は常に開いています。

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ところが、ゴックンと飲み込む瞬間、わずか0.8秒くらいの間だけ、気管に飲み物や食べ物が入ってこないように気管の入り口が閉じて、食道の入り口が開き、飲み物や食べ物を食道に送り込みます。これが正しく行なわれないと、むせるというわけです」

むせる原因は2つ

――むせる原因にはどんなことがありますか?

「1つは、飲み物や食べ物がのどに入ってきたときに、気管が閉じて食道が開く、そのタイミングがぴったり合わないことです。
加齢とともに足が少しよろけるようになるとか、細かな作業ができにくくなりますが、それと同じことが50歳を境に口とのどでも起こってくるので、タイミングが合わせにくくなります。
実は、そのタイミングがもっとも合わせにくいのが、水です。水はさらっとしていてまとまらない。つまり、口の中に入った瞬間、バーッと速いスピードでバラバラになるので、嚥下のタイミングが合わせにくく、むせやすくなります。
もう1つは、強い力で飲めない、パワー不足ということです。これも全身の筋肉量または筋力の低下に伴って、のどの筋力も低下するので、飲み込む力が弱くなります。食べ物を食道に送り込むのは重力ではなくて、のどの絞り込む力の働きが必要ですが、この力が弱くなると、のどの中に食べ物が残ります。でも、呼吸は再開するので再開とともに気管に吸い込まれ、むせてしまうというわけです」

――食べ物でむせないから大丈夫と思っていましたが、水でむせるということは、やっぱり口やのどの機能や筋力が加齢とともに衰えてきているということなのですね。50代になってもむせない、筋力が衰えていないという人にはどんな特徴があるのでしょう?

例えばカラオケが好きな方、お話し好きの方です。カラオケの練習によって嚥下機能が改善するという論文が国際誌にも発表されています」

むせを防ぐ対策は?

――のどを鍛えれば、むせにくくなるのでしょうか。

「鍛えるよりも、まずは日常生活の中で誤嚥しないような工夫をすることが大切です。嚥下のタイミングが合わない場合は、以下の3つを試してください。

  • 一口ずつ飲む

飲み物の場合、ゴクゴクではなく、一口ずつゆっくりゴックンとタイミングを意識して飲みましょう。

  • 一口量を少なくする

食べ物も同じです。一口に口の中に入れる量を少なくしましょう。飲み物の場合はストローを使うのもいいでしょう。まずは、この2点を日常生活で心がけるだけでも、むせなくなりますよ。

飲み込むパワー不足の場合は、

  • よく噛む

食べ物を噛んで、唾液と混ぜ合わせると飲み込みやすい形になり、弱い力でも飲み込みやすくなります。この、飲み込みやすい形にすることを"物性を変える"と言いますが、もちろんタイミングが合わない場合にも有効です。水はもっともタイミングが合わせにくく、むせやすいと言いましたが、『とろみ』をつけるとバラバラだったものにまとまりがついてのどに落ちるスピードもゆっくりになります。その結果、誤嚥しなくなる、すなわちむせなくなる。
50代でむせやすくなったからと言って、じゃあ、とろみをつけなくちゃ!と思う人はそんなにいないと思いますが、飲み物や食べ物に簡単にとろみがつけられる『とろみ調整食品』という便利な商品が最近では市販されていることを知っておくといいですね」

とろみ調整食品の上手な使い方

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――日常生活でむせないように工夫しながら、いざというときのために「とろみ調整食品」の存在を知っておく、というのは確かに安心ですね。とろみ調整食品」を使ったほうがいいかもということをセルフチェックできる方法はありますか?

「これはご自身だけでなく、高齢になった親御さんにも当てはまることですが、4つのポイントがあります。

  • 食事のときにむせる(特にお茶やみそ汁)
  • 食事の時間が長くなった
  • 体重が減る
  • 電話で話していて、聞き返されることが多くなった

※キユーピーの自食力(じしょくりょく)チェックシートでより詳しくご紹介していますので、チェックしてみてください。

とはいえ、心当たりがあるからといって、口に入るものすべてに一気にとろみをつけなければいけない、ということではありません。例えば、香りやのど越しを楽しみたいコーヒーやビールといった嗜好品は、誤嚥に気を付けながら普通に飲み、代わりに水分補給のためのお茶だったり、薬を飲む水だったり、必要最低限の水分にはとろみをつけて安全にしっかり飲めるようにするといったように、上手に使い分けてください。いきなりすべての飲料にとろみをつけようとして続かずに辞めてしまうのではなく、少しずつでも使い続けてトータルで誤嚥する回数を減らせればいいのです」

――なるほど、そう考えると気がラクになって、ちょっと試してみようかなと思えてきますね。ほかに「とろみ調整食品」を使うときに、注意することはありますか。

「市販されているとろみ調整食品は多種多様で、少量・短時間でパッととろみがつくものから、ゆっくり混ぜても溶けやすいものまで、それぞれ特性が違います。

また、水やお茶、牛乳、ジュースなど混ぜるものによっても、とろみのつき方は異なります。なので、いろんな種類のとろみ調整食品をアレコレ試すのではなく、1つ自分に合ったとろみ調整食品を見つけ、使いこなせるようになるとよいですね。」

気になっていた「むせ」の正体が分かったと同時に、とろみ調整食品という便利な存在を教えていただき、モヤモヤがすーっとなくなりました。親の介護はもちろん、自分の老化対策にも"知っているのと知らないのじゃ大違い!"を改めて実感。

この夏は、しっかり水分補給ができそうです。

 


【試してみました!】

取材後、先生もお話していたキユーピーの「やさしい献立 とろみファイン」を買ってみました。

パッケージに「すばやく溶けてダマにならない」「少量でとろみ おいしさそのまま」「加熱しなくてもとろみがつく」と謳われていて、使いやすそうです。

パッケージ裏面にも使用方法が書かれていますが、分かりやすい使い方の動画が見られるのもいいですね。

とろみのつけ方は「薄い」「中間」「濃い」の3段階に分かれていて、飲み物や流動食150mlに対して1.5g入りスティックを何本使うかによって変わります。

例えば、水150mlの場合、スティック1本で「薄いとろみ」、2本で「中間のとろみ」、3本で「濃いとろみ」といった具合。

使い方も簡単です。飲み物などに「とろみファイン」を入れ、15~20秒しっかりかき混ぜます。そして、全体にとろみがつくまで3分ほど置いておくだけ。

そこで、暑い日のお楽しみ飲料として買っておいたアイスココアに「薄いとろみ」をつけてみることにしました。

コップにアイスココア150mlを入れて、「とろみファイン」のスティックを1本入れます。アイスなのにスッと溶けていくのがいいですね。20秒ほどスプーンでよくかき混ぜて、3分放置。さて、どんな感じでしょうか。

 

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スプーンですくってみただけだと、とろみがついたのかどうかよく分かりませんが、一口飲んでみてビックリ! 口に含んだ感じがまろやかです。そのままゴックンしてもスーッと喉ごしよく流れていってくれて、飲みやすい! ゆっくり飲んでいたら、時間が経つにつれ「とろみ」が増してくるように感じます。

もともとスムージー好きの私。アイスココアをそのまま飲むより「薄いとろみ」をつけたほうが好きかも!?

 

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動画では炭酸飲料もOKと紹介されていたので、こちらも試してみます。

ペットボトル入りのサイダーの量を減らし、450mlにしてからスティック1本をボトル内に入れ、ふたをして20秒ほどよく振ります。最初はかなり泡立って白濁しますが、すぐに落ち着きました。そして、冷蔵庫で15分冷やします(飲み物によって。かき混ぜてからとろみがつくまでの時間がことなるそうです)。

冷蔵後、ふたを開けるとシュワッと音が。こちらは15分置いておいたので、サイダー自体はアイスココアよりもとろりとした感じになっています。

飲んでみると、やっぱりとろ~り感はアイスココアより強く、薄いジュレのような感じなのですが、炭酸がしっかり残っているのには驚きました!

炭酸でむせることもなく、シュワシュワ感を楽しみながら新感覚ののどごしが楽しめます。

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どちらも味や香りはまったく変わらず、のどごしだけが滑らかになった感じで、まさに「おいしさそのまま」飲みやすい!

ほかの飲み物だとどうなるのか、いろいろ試してみたくなります。

「むせ」対策の準備として試してみましたが、こんなに使いやすくて飲みやすいのなら、いろいろな種類の飲み物で"味変"ならぬ"テク変(テクスチャー変化)"を楽しみながら、「とろみファイン」マイスターを今から目指そうと思います。

文=岸田直子
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<information>
今回お試しした商品はこちら!
>> キユーピー やさしい献立 とろみファイン

 

◆軽量いらずでいつでもどこでも使いやすい! スティックタイプ

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内容量:1.5g×50本 希望小売価格:1,037円(税込)

◆好きな量が使える! チャック付きタイプ

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内容量:300g 希望小売価格:1,599円(税込)

◆大容量でもっと使える400回(※) チャック付きタイプ

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※水150mlに段階1の薄いとろみをつけた場合
内容量:600g 希望小売価格:3,068円(税込)

キユーピー株式会社の「やさしい献立 とろみファイン」は、消費者庁長官の許可を受けた特別用途食品 嚥下困難者用食品「とろみ調整用食品」。嚥下(飲み込み)を容易にし、誤嚥を防ぐことを目的にした食品です。嚥下が難しい人のとろみの調整に適していて、水・お茶・濃厚流動食を飲み込みやすく、食事をまとまりやすくします。

開封前賞味期間:製造日を含め24カ月(常温) 開封前保存方法:直射日光を避け、常温で保存してください

▼商品に関するお問い合わせ
キユーピーお客様相談室
0120-14-1122(9:00~17:00、土・日・祝日は除く)

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