※この記事はダ・ヴィンチWebからの転載です。

 突然だが、あなたは「しゃがめますか」と聞かれたら、どう答えるだろう。きっと、「はい」と答える人は多いはずだ。

 だが、『しゃがめない人は不健康になる――日本人の9割は正しくしゃがめない』(高林孝光/自由国民社)で正しいしゃがみ方を知ると、その自信は揺らぐだろう。本書は、しゃがみ方を指標にして足の健康状態を知り、身体の改善を目指す斬新な健康本である。

 著者の高林氏はメディアにも多数出演している鍼灸師、柔道整復師、治療家。これまで延べ10万人以上を施術し、多くのプロアスリートの治療実績ももつ。本書では下半身を支える“かかと”の大切さを説き、かかとを鍛えるためのトレーニング法を紹介している。

あなたはどのタイプ? 正しいしゃがみ方で足の健康度をチェック

 まずは、自分のしゃがみ方のタイプがわかるチェックリストで今の足の健康状態を確認する。

 「正しいしゃがみ方」とは、手を後ろで組みながら膝を曲げてしゃがみ、5秒以上その体勢をキープすること。実践してみると分かるが、このしゃがみ方は意外と難しい。筆者の場合は、しゃがめはしたものの、かかとが少し浮いてしまったり、すねの前が痛くなったりして姿勢をなんとか5秒キープできている状態だった。

 チェックリストに沿ってタイプ診断を行うと、「しゃがめていると思っているけれども正しくしゃがめていない人」というBタイプに当てはまることが判明。実は、日本人の80%がBタイプなのだ。

 Bタイプは重症度が高くなると、しゃがんでいる最中に手が前に出てしまったり、膝が左右に広がってしまったりするそう。筆者のようにかかとが浮いてしまうのは、骨盤が後傾しているサインらしい。わずかな浮きがかかとへの刺激を遮断し、健康効果を得られなくしているのだという。

 普段からかかとが浮いている「かかと浮き」の状態であると適切な刺激が入らず、かかとの骨や筋肉が弱体化し、足の筋肉が弱ってしまうというから驚きだ。「かかと浮き」は、現代人に見られやすい浮き指(※足の指が地面から浮いた状態)と連動しているため、深刻な問題なのだ。

隙間時間にできる! 手軽な「かかとトレーニング」

 本書では、手軽にできる「かかとトレーニング」をいくつか紹介している。かかとを鍛えるには、トントンと叩くような瞬間的な刺激と圧をかけるような持続的な刺激、2つを効果的に取り入れることがポイントとなる。

 例えば、椅子を使う「つま先上げトレーニング」は、叩くタイプのトレーニング。昼休憩などの隙間時間におすすめだ。





①背もたれのある椅子に深く座り、足を肩幅に開く。つま先を少し外側に向けて逆「ハの字」にする
②つま先を上げて5秒キープし、つま先を下ろす。これを5セット繰り返す。
③椅子から立ちあがり、椅子の後ろに回る
④椅子の背もたれを両手で掴みながら中腰姿勢に。その姿勢のまま、つま先だけ上げて5秒キープし、つま先を下ろす。これを5セット繰り返す。



圧をかけるタイプのトレーニングには、鍛えづらいアキレス腱を強化できるものもある。


 他にも「5秒」「5セット」と手軽に取り組める「かかとトレーニング」の数々が収録されているので、ぜひ試してみてほしい。

靴下の穴が開く位置もSOSのサインかも…?

 チェックリストでの自己判断だと、自分のしゃがみ方を正しく見ることができているのか不安…。そう思った人は、靴下の穴が開く位置をチェックしてみよう。靴下の穴が開く位置は、千差万別。開き方によって、身体の使い方が分かるのだ。

 例えばかかとに穴が開くタイプの人。このタイプは、立っている時に重心が後ろに乗っているそう。かかとにしっかり重心が乗っているのは一見、健康なサインのように思えるが、後ろに重心がかかりすぎているのも適切にバランスが取れていない状態だという。

 ポイっと洗濯機に放り投げてしまいがちな靴下の状態も、自分の健康を知る指標になるのだ。

 誰でもどこでも気軽にできる「しゃがみ方チェック」と「かかとトレーニング」、ぜひ試して健康維持に役立ててほしい。

文=古川諭香

『しゃがめない人は不健康になる――日本人の9割は正しくしゃがめない』
(高林孝光/自由国民社)

▶Amazon(単行本)
▶Amazon(電子書籍Kindle版)
▶楽天ブックス(単行本)
▶楽天ブックス(電子書籍Kobo版)
▶BookLive!

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています