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『EDかな?と思ったら読む本――専門医が教える傾向と対策』 (窪田徹矢/自由国民社)第4回【全5回】

日本のED人口は、潜在的な人も含めると1200万~1800万人。いまや男性の4人に1人がEDと言われています。しかし、EDの症状や対処法などを、正しく知っている方は少ないのではないでしょうか。『EDかな?と思ったら読む本――専門医が教える傾向と対策』は、年間2万5000人を診察する泌尿器科医の窪田徹矢氏による、EDと向き合うための一冊。ここでは数ある疑問の中から、代表的なものを紹介します。

※本記事は窪田徹矢著の書籍『EDかな?と思ったら読む本――専門医が教える傾向と対策』(自由国民社)から一部抜粋・編集しました。
※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。


「食事」で男性力を取り戻そう

カキ・レバー以外に何がある? 男性力を取り戻すための「食材」と含まれる「栄養素」(2)

牡蠣、レバーは精力アップ最強の食べ物

牡蠣は、「セックスミネラル」と言われるほど、テストステロンを上げるためには有効です。
男性ホルモンを増強させるには、「タンパク質」が有効なので、レバーをおすすめしますが、じつはそれ以上に、「亜鉛」をしっかり摂ることが欠かせません。
それもそのはず。じつは亜鉛は、体内でテストステロンをつくるための材料なのです。

牡蠣には亜鉛が多く含まれており、なかでも生牡蠣はとくに豊富です。
男性ホルモンを増やすために、そして勃起力を向上させるためには、生牡蠣を食べるのがもっともいいのです。私は亜鉛のサプリを監修しているくらいなので、亜鉛を摂ることを強くおすすめしています。

野菜なら、ニラやニンニクも精力を増強します。
これらには、「アリシン」という強精作用のある成分が豊富に含まれているのです。
「アリシン」は男性ホルモンを増やすので、モツ鍋を食べることで、必要なものをしっかりと摂ることができます。精力をさらに強化したいのであれば、モツ鍋に牡蠣を入れてみてください。最強のごちそうになりますよ。

山芋、オクラなどの「ネバネバ食品」もおすすめ

山芋やオクラなどのネバネバ食材には、「ムコ多糖類」という成分が多く含まれています。ムコ多糖類をタンパク質と一緒に摂ると、タンパク質の消化がよくなるので、おすすめです。
たとえば、山芋やオクラを単体で食べるよりも、豚肉にオクラを添えることで消化も促進されるでしょう。
なお、山芋には「DHEA」(デヒドロエピアンドロステロン)という成分も多く含まれています。DHEAは、男性ホルモンであるテストステロンをつくる前の段階の物質ですから、直接的にではなく、間接的に体内の男性ホルモン値を上げることができます。

納豆もネバネバ食材でありタンパク質も豊富なのですが、大豆に含まれる「イソフラボン」が女性ホルモンを活性化させるので、男性ホルモンを強化させるという点では、あまり摂りすぎないほうがいいかもしれません。

テストステロンUPにおすすめの外食

外食するときには、豚肉の生姜焼きなどでタンパク質をしっかりと摂るといいでしょう。焼肉定食もおすすめです。
筋肉をしっかりつけると男性ホルモンの分泌がアップしやすくなるので、赤身の多いステーキもありです。ランチでモツ鍋を食べることはないと思いますが、昼間こそ、赤身のステーキを食べてみてはいかがでしょうか。
ただし、脂身の多い肉を選ぶと、脂質を多く摂ることになって太る原因になります。肉はできるだけ赤身を選んでください。

ウナギと山芋の組み合わせや、マグロと山芋の組み合わせも精力アップに有効です。お昼に糖質を摂ると、午後に眠くなって活動が鈍くなることも多いので、やる気や集中力を高めるためには、ランチ時に、山芋、ウナギ、マグロなどを食べて男性ホルモンを補充するといいでしょう。
ただ、DHEAを多く含む山芋はいいのですが、山芋を蕎麦に入れると、蕎麦から糖質を多く摂ることになってしまうので、食べすぎに注意してください。

魚を食べるのであれば、良質なタンパク質を摂れるカツオやマグロがいいでしょう。
カツオを水族館で見ると、ものすごい速さで泳いでいるのがわかりますよね。
カツオは筋肉を使って泳いでいるので、昔から滋養強壮にいいと言われています。血合い(背と腹の間にある赤色繊維筋と呼ばれる部分)には、ビタミンB1、B6、B12といったビタミンB群が含まれており、身体にとてもいいのです。
マグロと納豆、マグロとアボカドのカルパッチョの組み合わせも効果大です。
アボカドはビタミンEを多く含み、脳の視床下部の働きを活発にしてくれます。
卵も「完全栄養食」と言われているほどなので、おすすめです。

男性ホルモンであるテストステロンの分泌は、1日のなかで言えば朝がもっとも高く、夜に向かって下がっていきます。
男性ホルモンの数値が高いということは、やる気、元気がある状態だということ。「朝活」がいいと言われるのは、ホルモンが良好な状態になりやすいからです。「朝の30分間は、夜の2時間に相当する」と言われるのは、そのためです。

亜鉛、マカなどのサプリは強い味方

先ほどお話しした通り、亜鉛は男性ホルモンを増強する強い味方です。
ただ、生牡蠣には亜鉛が多く含まれているものの、食品として摂取するのは非常に難しい栄養素です。
必要な亜鉛の1日の摂取量は、18歳から69歳の男性で約10ミリグラム、女性で約8ミリグラムと言われています。約100グラムの生牡蠣を4個食べれば、亜鉛を15ミリグラムくらい摂ることができます。
ウナギの蒲焼にも亜鉛が含まれているのですが、それでも100グラムで2.7グラム程度。豚肉の場合、100グラム食べても7ミリグラムしかないので、かなりしっかり食べなければ、必要な量を摂ることができません。

カップラーメンのような食事ばかりをしていると、亜鉛不足になってしまうでしょう。
亜鉛の摂取量が少ないと、味覚障害、やる気が出ない、疲れやすいといった症状が出てしまいます。
食事から亜鉛を摂れないときは、サプリで補うといいでしょう。

マカはアブラナ科で、栄養価が高く、野菜のなかではとくに精力を高め、身体のサビを取って若々しくしてくれると言われています。ブロッコリーは、多少近いと言える食材です。
マカは身体の動きに必要な、いわゆる「必須アミノ酸」やビタミン、ミネラルが入っているので、精力剤として「マカ=天然のバイアグラ」と言われているほどです。陰茎のまわりの血流をよくして、自律神経を整える役割が期待できるでしょう。
ただ、南米に植生しているものなので、マカそのものを日本で入手することは難しく、サプリで摂取することになります。
亜鉛もマカも男性の強い味方ですが、健康に必要な栄養素でもあるので、私は日常的に、亜鉛を摂るようにしています。
食事で十分に摂るのが難しい栄養素は、サプリを併用するのはいかがでしょうか。

ED治療薬はセックスのときに勃起させるためのものなので、そもそも性欲がまったくなければ、薬を使っても勃起しきません。
精力剤の目的は、セックスの前段階で活力をアップさせることです。
亜鉛やマカは、性欲が強くなり、活力がわくサポートをしてくれる存在です。


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窪田徹矢
1978年東京都出身。医療法人社団「思いやり」理事長。「くぼたクリニック松戸五香」院長。独協医科大学卒。専門は泌尿器科。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医、指導医。年間2万5,000人を診察。近隣の総合病院でロボット手術などを手掛ける。元千葉西総合病院泌尿器科部長。