大人世代も気になる、サウナで"ととのう"という言葉。サウナにはいったり、水風呂にはいったりと身体への負担が気になります。今回は、日本サウナ学会の代表理事の加藤容崇先生にお話をお聞きしました。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年9月号に掲載の情報です。

サウナ入浴にはどんな効果があるの?

ここ数年、サウナが流行しています。

サウナに入って、リラックスしているのに眠いわけではなく、むしろ脳はスッキリとしている状態を指す"ととのう"という言葉を聞く機会も増えました。

しかし、サウナはどちらかというと男性や若い世代が好むもの、というイメージを持つ方もいるかもしれません。

私たちも"ととのう"ようなサウナ入浴は楽しめるのでしょうか。

サウナと健康についての研究を行う加藤容崇先生は「極度に熱いサウナと極度に冷たい水風呂に続けて入ることで体が、自律神経や心拍、血圧、血流量、脳内ホルモンなどを総動員して環境に適応するために目まぐるしい変化を起こします。その後屋外の空気に触れて休憩する外気浴を行うことで、副交感神経は活性化してリラックスしているのに、血中には興奮状態のときに出るアドレナリンがあるという状態になります」と話します。

これがサウナで"ととのう"と呼ばれる独特の多幸感を体感できる仕組みです。

「サウナに入ると脳疲労が取れて睡眠が深くなり、さらに血流も改善されるので肩こりや腰痛、むくみや美容にも効果がありますよ」と、加藤先生。

夏バテが気になるこの季節。

サウナに入ると疲れた体もスッキリしそうですね。

加藤先生おすすめの"ととのう"サウナ入浴法は、下記で紹介の通りです。

ただ、熱いサウナと冷たい水風呂に交互に入ることに、不安を感じる人もいるのではないでしょうか。

"ととのう"感覚は弱まりますが、サウナに慣れていない人は水風呂の代わりにぬるめのシャワーを浴びたり、足や下半身だけ水風呂に浸かったりするだけでも十分です。水風呂に入らなくても、血流の促進による効果は変わりません」と、加藤先生。

「ただし水風呂に入らない場合はクールダウンの効果が弱まりますので、その分たっぷりと体を休める必要があります。15分程度は外気浴で休憩を取るようにしてください。外気浴ができない施設の場合は、脱衣所に戻って扇風機の前に座って休憩を取るのも一つの手です」

これなら私たちもサウナを楽しめそうです。

「サウナは年齢に関係なく、適切に入れば体によいのです。ただし、心臓や血管系の疾患がある人や何らかの自覚症状がある人は自分で判断せず、必ず主治医と相談を。体の状態次第では、サウナに入れる場合もあります」(加藤先生)。

"ととのう"サウナの入り方

私たちがサウナで「安全にととのう」方法。日本サウナ学会代表理事・加藤先生に聞きました(3)

(1)サウナで汗をかく
「女性には80〜85度くらいの室温のサウナが入りやすいです」と、加藤先生。あまり我慢せずに、軽く運動した際の心拍数程度になったら出ましょう。

私たちがサウナで「安全にととのう」方法。日本サウナ学会代表理事・加藤先生に聞きました(4)

(2)汗を流して水風呂へ
シャワーで汗を流して水風呂へ。「水風呂の温度は16〜17度くらいだと入りやすいです。20〜30秒、最長で1分程度で十分です」(加藤先生)。

私たちがサウナで「安全にととのう」方法。日本サウナ学会代表理事・加藤先生に聞きました(5)

(3)外気浴で"ととのう"
次は外気浴へ。「足の末端が冷たく感じる程度まで休憩しましょう。水風呂から外気浴へは、なるべく速やかに移動するのがポイントです」と、加藤先生。

私たちがサウナで「安全にととのう」方法。日本サウナ学会代表理事・加藤先生に聞きました(6)

(4)休憩後、再びサウナへ
外気浴の後は、再びサウナへ。「3セットほど繰り返すのが基本です」と、加藤先生。長湯と同じで脱水症状を起こす可能性があるので、合間の水分補給は必須です。