適切な診断と治療が
症状改善のカギとなる

過敏性腸症候群の診断には、2016年から「ローマⅣ基準」が国際的に用いられています。

「最近の3カ月の間に、平均で少なくても週1回以上、腹痛が繰り返し起こり、①排便と関連する、②排便の頻度の変化と関係する、③便の形状の変化と関係する、の3項目のうち、1項目ないし2項目以上を伴うことが診断基準となります。期間としては、6カ月以上前から症状が見られ、最近の3カ月間はこの基準を満たす必要があります」と、鳥居先生。

疑いがある場合は、便の形状や血便の有無の確認、便潜血反応検査、腹部単純X線検査などを行います。

さらに、便潜血反応検査が陽性の場合は大腸内視鏡検査などを行い、大腸がんなど他の病気が隠れていないかを詳しく調べます。

構成/岡田知子(BLOOM) 取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史

鳥居内科クリニック 院長
鳥居 明(とりい・あきら)先生

医学博士。1980年、東京慈恵会医科大学医学部卒。神奈川県立厚木病院医長、東京慈恵会医科大学助教授を経て2006年より現職。東京医師会理事などを兼任。