脳神経科の波田野先生に聞く「60代後半から発症率が高まるパーキンソン病」は 小さな変化を見逃さない
原因の全容解明は途上
指定難病だが治療可能
ドパミンの分泌を減少させるカギとなっているのが、「α(アルファ)-シヌクレイン」というたんぱく質です。
ドパミンを分泌する脳のドパミン神経細胞にこのα -シヌクレインが変性して凝集(集まり固まること)した結果、たんぱく質や脂質が混ざった「レビー小体」がたまることが特徴です。
「正常なα -シヌクレインは凝集しませんが、変性したα-シヌクレインが塊を作ることによって、このようなことが起こります。なぜα -シヌクレインが変性して凝集するかは、現在の医学ではまだよく分かっていません」と、波田野先生。
異常なα -シヌクレインによって生じたレビー小体は、パーキンソン病だけでなく、認知症の一つである「レビー小体型認知症」の原因にもなります。
構成/岡田知子(BLOOM) 取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史
順天堂大学医学部附属順天堂医院
脳神経内科 先任准教授
波田野 琢(はたの・たく)先生
1999年、順天堂大学医学部卒。同部附属順天堂医院脳神経内科准教授などを経て、2011年より現職。国際パーキンソン病・運動障害学会学術大会プログラム委員、日本神経学会代議員、日本神経治療学会評議員なども兼任。


