こんにちは。「さよのシンプルライフブログ」を主宰している原田さよと申します。
私は、体力も気力も落ちてきたと実感しはじめた50代に入ってから家じゅうの片付けをはじめました。物をぐっと減らしたら、さまざまな悩みから解放されるようになってきて、生きるのがラクになりました。こちらのコラムでは、苦手でも続けることのできた片付け方と、やる気を維持するコツなどについて書いています。
はじめの記事はこちら→人生後半をラクに暮らすために、苦手な片付けを克服する一歩目を踏み出す。はじめにやっておくこととは
今日は、片付けを投げ出さないですむように工夫してきたことについてご紹介します。
*目次*
・片付けを無理なく続けるために
・片付け当日にすることを減らしておく
・出した物を広げる場所を、種類別に決めておく
・ホコリや花粉でアレルギーが出ないよう準備しておく
・小さなご褒美を用意しておく
片付けを無理なく続けるために
無理なく片付けを続けるためには、引き出しひとつとか、時間を決めてその間だけというようにして、小さな達成感をためながらやるのが基本です。
ただ、片付けに苦手意識のある人ほど、手ごたえのある成果が出ないとやる気が失せてしまう傾向があるので、ときにはがんばって進めることも必要です。その際、片付けに対して嫌な記憶を残さないようにするのも、大切なポイントです。それが、がんばる前のひと工夫です。
天井まで物でいっぱいだったロフトや屋根裏部屋を片付け、肩の荷を下ろすことができました。
片付け当日にすることを減らしておく
*家事を減らす*
大片付けをすると決めたときにおすすめなのが、当日分の家事を前倒ししてやっておくということ。そうすれば、片付けたあと休む時間をゆっくり取れるので、「片付けはやっぱり疲れる」という記憶を残さずにすみます。
たとえば私は「明日はいつもよりがんばって片付けよう」と決めたら、コンビニでお弁当を買っておいたり、カレーや丼物などを作って冷蔵庫で待機させておいたりしました。作る手間もですが、食べたあとの手間を減らしておくとラクに感じます。
*片付け中の動きを減らす*
片付けに必要な道具を揃えておくことも、当日の片付けをラクにします。おうちにない物は準備しておくのがおすすめです。これについては前回の記事で紹介しました→片付ける前に準備しておくと作業がラクになる物
出した物を広げる場所を、種類別に決めておく
出してみたら想像以上に物が多くて中途半端になってしまった...ということがないように、出した物を広げる場所を、種類別にあらかじめ決めておくとラクです。
*広げたものを置く場所の決めかた*
たとえば洋服なら、クローゼットのそばにあるベッドの上と足元に広げたシートの上に、分けて置けるようにする。食器なら、ダイニングテーブルとキッチンカウンターの上に使用頻度別に、という具合に。
*出してきたものを置く場所がない場合*
出して来た物を広げようと思う場所が散らかっている場合は、それらを一時的に箱や大きな袋などに入れ、目につくところに置いておきます。
そのとき、その場所も一緒に片付けてしまおうとしないことがポイントです。片付けのタスクはひとつにするのが一番です。
4年前、食器を全部出して片付けた時の画像です。シートを敷いて床にも並べていました。
ホコリや花粉でアレルギーが出ないようにする
3月の声をきくとスギ花粉の飛散がはじまります。何年も出したことがないような物に触れると、今まで大丈夫だった人でもアレルギー症状が出てしまうことも。
当日は換気に気を付けつつ、マスクをしたり手洗いうがいをマメにしたりして、目や喉が痒くならないようにしてほしいです。ホコリがつきにくい素材の上着をはおるのもおすすめです。
小さなご褒美を用意する
片付けたあとのご褒美は、ぜひ用意しましょう!
好きなスイーツを買っておきゆっくり味わうのもいいし、リラックス効果のある音楽を流しながら、あるいは癒される香りに包まれながら、読みたい本を手に取るのもいいと思います。
50代からの片付けは、体力よりも気力をいかに温存させるかがカギになります。
体力の足りない面は外部に助けを求めてカバーできますが、やる気を出すことができなければ、その手続きさえ出来ないからです。
でも大丈夫。失敗をくり返した私も、小さな工夫を積み重ねながら片付け、部屋も気持ちもスッキリさせることができるようになりました。
次回は、処分に悩む人形やぬいぐるみなどの扱いについて、私がやってみたことを書きます。50代からの人生を楽しむために、気がかりなことに片を付けていきましょう!
原田さよ
FC2ブログ公式ブロガー。累計1350万PVを誇る大人気ブログ「さよのシンプルライフブログ」主宰。1963年生まれ。もともと片付けが苦手で、スッキリした暮らしとは程遠い毎日を送っていたが、50歳を節目に家の大片付けをはじめる。部屋が片付くにつれ、生きやすくなっていることに気付く様子を綴ったブロクが人気を集め、書籍化に至る。まもなく娘が結婚、近くに住む義母との2度目の同居も控え、コツコツと片付けを続けている。著書に『今日からだれでも、片づけ上手。モノ、迷い、重たい気持ちとサヨウナラ』(SBクリエイティブ)。