「ちゃんと嫌われて、ちゃんと好かれる」幸せになるため、エネルギーを使うポイント/未熟なまま輝く

「ちゃんと嫌われて、ちゃんと好かれる」幸せになるため、エネルギーを使うポイント/未熟なまま輝く 文書名30-33-2.jpg

ちゃんと嫌われてちゃんと好かれる

自分の好きを守る行動にチャレンジすると世界が変わり始めたんです。

どう変わるか。

ちゃんと嫌われて、ちゃんと好かれるという人生になりました。

そう「ちゃんと嫌われる」んです。

例えば私は「男性に生まれて男性が好き」という気持ちを守って、オネエとしてニューハーフとして夜の飲食店で働き始めました。

想像の中では、ちやほやされて蝶や花のように扱われて素敵なお客様と楽しい時間を過ごせると思ってました。

しかしあるとき、「オカマはキモいんだよ!」と頭からビールをかけてきたり、ドレスを破いたりするお客様が現れました。

「これも仕事だ」と思って愛想笑いをしていたら、お店のママがそのお客様に塩をまいて「お金はいらないから帰れ!」と追い出したんです。

「いいんですか?」と聞くとママはこう言いました。

「私たちはバカにされるためにこのお店をやってるんじゃないわ。ああいう人を受け入れてしまうと、他のお客様にも私たちのことをストレス発散のサンドバッグのように扱っていいんだと思わせてしまうの。私たちはゴミ箱じゃないわ。私たちのお店は私たちが守ってい
かないと誰も守ってくれないのよ。私たちのことを大切にしてくれるお客様のために、私たちはエネルギーを使いましょう

その言葉で「ちゃんと嫌われて、ちゃんと好かれる」ということがわかったんです。

そうすると、実はそんなに嫌われないし、実はそんなに辛くない。

実はそっちの人生のほうが幸せになれるということを知れました。

 
※この記事は『未熟なまま輝く キミへ伝えたい 自分を大切にする生き方・考え方』(著:吉井奈々、著・イラスト:真白 ばに/KADOKAWA)からの抜粋です。

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