ポットを使用するたびに「親の元気」が確認できる! 無線通信機つき電気ポット/介護グッズ

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高齢者が増える一方の現代社会、さまざまな介護用品が市場に出回っています。でも「どんな意図で作ったのか」「使ってみて実際どうなのか」が分からず、購入に迷っているかたや、ユーザーの意見を知りたいかたも多いのではないでしょうか。そこで「毎日が発見」編集部がオススメしたい介護グッズをピックアップし、製品開発者の思いなどを紹介します。今回は遠方に住む親の生活を見守ることのできる電気ポットを取り上げます。

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ある医師の声からみまもりほっとライン「i-POT」が誕生

仕事などの諸事情で、大切な両親と離れて暮らざるをえないかた。電気ポットを通じて日々の生活を見守ることができるのをご存知ですか?

無線通信機を内蔵した「電気ポット」を毎日使うだけで、 離れて暮らすご家族の生活を見守ることができるみまもりほっとライン「i-POT」。この製品が生まれたのは、1996年、東京・池袋で病気の息子さんと看病していた高齢のお母さんが亡くなってから1カ月後に発見された、という悲しい事件がきっかけでした。この事件を知った医師より「日常品を利用して、高齢者の日々の生活を見守る仕組みができないか」という依頼が、象印マホービン株式会社に寄せられたのです。

その医師の考えに共鳴し、炊飯ジャーと電気ポットに通信機器を付けることで1997年~開発がはじまりました。ボランティアの方々に実際に使ってもらった結果、炊飯ジャーは毎日ご飯を炊かないなど利用が不規則。一方、電気ポットは使用状況に規則性があり、生活のリズムをつかむのにむいていると判断され、電気ポットが採用されたのです。

 

NTTドコモと富士通の全面協力のもと完成

ところが、使用した通信機器は設置工事やパソコンの受信ソフトのメンテナンスが必要なタイプ。メンテナンスの要員が確保できないため、開発が暗礁にのりあげてしまいます。そんなある日、開発担当者が、遠隔地からモバイルで在庫管理をしている自動販売機からヒントを得て、NTTドコモと富士通の協力のもと開発を再開。みまもりほっとライン「i-POT」が完成し、2001年にサービスをスタートさせたのです。

 

到着した日からそのまま使用できる手軽さ

ポットの底にデータ通信専用の無線通信機が内蔵されているので、設置工事は不要。ポットが到着した日から、そのまま使用できます。使い方も簡単で、使用者がポットを使用すると、その情報が配信され、家族は1日2回のEメールサービスで様子を知ることができ、専用のホームページサービスでは過去1週間分の使用状況をグラフで確認もできます。また、毎日の使いやすさにこだわり、給湯、再沸騰などキーは4つのみになっています。

09081804.jpg使いやすさを考え、機能はシンプルに。外出時おでかけキーを押すとおでかけランプが点灯、帰宅時に再度押すと帰宅したことを家族にお知らせ。

 

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「通信不可」「見守り中」などが点灯し、現状が一目で分かる。

 

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ポットの底面に無線通信機が内蔵されている。

 
日本はもとより、海外で暮らす方も利用でき、遠くから両親を見守ることができるのも特徴。「両親は元気に暮らしているのか」「使用していないが大丈夫か」を確認するためだけでなく、ご両親とのコミュニケーションをとるためのひとつのツールとして、このポットを利用してみませんか?

 

 
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ポットが最後に使用されてからの時間経過などの最新情報を1日2回、指定した定刻に家族にメール。初回契約料/5,000円+税 サービス利用料/毎月3,000円+税(ポット1台につき)。

 

09081807.jpg「ポットを通じて離れて暮らすご家族と、自然なコミュニケーションがとれれば幸いです」と象印マホービン株式会社広報部の山田周平さん(写真左)と濱田捷彦さん

 

取材・文/中沢文子 撮影/吉澤広哉

※これまでの「介護グッズ」他の回はこちら。 

・みまもりほっとライン i-POT

電0120-950-555 携帯・PHPは0120-145-770(9:00~17:00 ※土日祝を除く)
「みまもりほっとライン」ホームページ

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