リクルートマネジメントソリューションズが、今年3月~4月にかけて「2018年新入社員調査」を実施。新社会人が上司に期待していることの実態が明らかになりました。
今ドキの新入社員は熱血を求めていない?
新入社員1,278人に「あなたが上司に期待することは何ですか?」と質問したところ、「相手の意見や考え方に耳を傾けること」(47.4%/昨年比0.4ポイント増)が1位にランクイン。2位は「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」(41.7%/昨年比1.6ポイント増)、3位は「好き嫌いで判断しないこと」(32.5%/昨年比0.7ポイント減)という結果に。
続く4位には「言うべきことは言い、厳しく指導すること」(28.6%)、5位は「仕事に情熱を持って取り組むこと」(26.9%)がランクインしています。しかし、この2つの項目は過去5年間で5ポイントも減少しており、近年の新入社員はエネルギッシュな熱血上司を求めていないことが明らかになりました。
この結果にネット上からは、「昔の典型的な価値観が崩壊してきているように感じる」「なるほど。後輩との接し方に活かせそう」「出世するより、社会人として立派になりたい人が多いのかな」といった声が上がっています。
困った新入社員のエピソードも多いけど...
昨年7月、ネット上で"新入社員にびっくりしたこと"という議題に注目が集まりました。議題の元になったのは、入社3カ月の新入社員が研修で居眠りをしていたり、スマホをイジっているのを目撃したという書き込みから。最初に書き込んだ女性は、「みなさんのまわりの新入社員で良くも悪くもびっくりしたことありますか?」と質問しました。
新入社員の行動に驚いたという人も多く、「勝手に早退したのには驚いた」「遅刻連絡がLINEのスタンプ」「座ってるから『何してんの?』って聞いたら、『次何するか聞いてないので待機してます』と言われた」「仕事中、アゴに手を当てて自撮りしだしたとき。小顔効果があるらしい」「『ここ何ていう会社でしたっけ?』って聞かれた時はさすがに驚いた」などの実例が上がっています。
しかし良い驚きもあったようで、「頑張り屋のいいヤツでビックリした! 先入観持ってごめん!」「自分が新入社員の時がポンコツ過ぎたから、みんなしっかりしててビックリ」「新入社員が上司に怒られた後『パワハラですよね?』って言って、ドヤ顔で席に戻ったら隣の席の新入社員が『パワハラじゃない。今のは◯◯さんが悪かった』って言ってて驚いた」といった声も上がっていました。
仕事には、経験を積んだ力も若い力も必要なもの。お互いがより良い環境作りを目指していくのがベストなのかもしれません。
文/藤江由美