35歳営業マンが伝授! 社内不倫がバレない方法とは?/大人の男と女のつきあい方

pixta_36371248_S.jpg40歳を過ぎ、しかも家庭を持つ男の恋愛は難しいのが現実。しかし、年齢を重ねても、たとえ結婚していても異性と付き合うことで人間は磨かれる、と著者は考えます。

本書『大人の「男と女」のつきあい方』で、成熟した大人の男と女が品格を忘れず愉しくつきあうための知恵を学びませんか?

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恋愛を愉しむための「軽さ」を持つ

社内不倫が発覚すると、その噂はまたたく間に社内に広がる。話に尾ひれがついて、事実以外のことも語られるようになってしまう。まわりの人間にとって、他人の不倫話ほど愉しいものはない。

同じ職場の男女が、偶然、同じ日に代休をとっただけで「不倫旅行に行った」ことになりかねないし、女性が体調を崩して休んだだけで「妊娠したんじゃないか」となってしまう。どちらかが管理職であったりすれば「デート代を経費で落としている」ともいわれる。部外者にとっては、無責任に勝手なことをいえるこの手の会話は、絶好の酒の肴(さかな)だ。脚色は自由だし、お金もかからない。

それでも、噂が社内にとどまっているうちはいいのだが、社外に不倫が露呈するとなると、事態は深刻だ。
「〇〇社の××さん、秘書課の△△さんとできているらしいね」
こうなってしまうと、仕事にも大きく影響する。もはや手の施しようがない。
ほんの火遊びのつもりが、山火事にまでなってしまうと鎮火は不可能。滝のような恵みの雨を待つか、逃げ出すしか道はない。だが、なかには強者もいる。

「社内不倫なんて、簡単ですよ」
そう豪語する人間がいる。大手電機会社に勤める35歳の営業マン。大学時代はラグビー選手として日本選手権にも出場した経歴を持つ。見るからに精力的で、アクションスターでも通用しそうなルックスの持ち主だ。妻帯者だが、まわりの女性が放っておかないと思わせる風貌で、体型から見ても奥さん一人では持ちこたえられそうもない。

彼の秘訣を聞いてみた。
「関係が始まったら、相手にこういいます。『明日から、社内で僕の悪口を徹底的にいってくれ。姿形から仕事ぶりまでありとあらゆる批判を、ありとあらゆる機会にしてくれ。僕も君の悪口をいうから』と。お互いが納得ずくでのゲームみたいなものだから、結構、迫真の演技もできちゃうんです。」

この隠蔽(いんぺい)工作は効果てきめんなのだという。日を追うにつれて「あの二人は犬猿の仲だ」という噂が社内にどんどん広がっていき、関係を怪しむ人は皆無だそうである。
「小さな会社だと顔を合わせる機会が多いので、業務に支障をきたしますが、うちの会社のように大会社になるとそんなことはない。ただし、同じセクションの女の子にはちょっかいは出しません。それが原則です。どんなに演技をしても、やっぱりバレますから」

彼の話を聞いて、なるほどそんなものかと思ったのだが、感心したのは彼のユニークな「婚外恋愛観」である。
「僕はいわゆる不倫という言葉は認めません。『倫理にあらず』なんて、ひどすぎます。結婚という枠からはみ出した恋愛を、みんながまるで犯罪のようにいいますが、そんなことはない。女性のほうだって、結婚だけが目的の恋愛をしたがっているわけではない。もっと軽い男女関係があっていいはずです」
なるほど、妙に説得力がある。

「いわゆる不倫がバレてしまうのは、本人たちが後ろめたい気分でつきあっているからですよ。そんなことだから、必ず顔に出る。罪を犯した逃亡者がまわりから不審がられて捕まってしまうのは、悪いことをしたと自分で顔に書いてしまうからですよ。僕は悪いことをしていると思っていないから、捕まりません」暴論といえば暴論だが、一理ある。
「うちの奥さんも黙認しています。『男は浮気するもの。本気にならなければいい。しかたないわ。ただし、私が知らないところでやって』とね。それが結婚するときの約束です」

うらやましいというべきか、驚いたというべきか、豪快というべきか。
「まわりで浮気をしている人は、何だか表情が暗い。どうせやるなら、もっと明るく愉しめばいいと僕は思いますよ。何でも暗く、重たくするから、面倒なことが起きる。スポーツ感覚といったら何ですが、まあ、似たようなものですね」

彼いわく、これには条件があって「この軽さを確実に共有できる女性」にかぎるということだそうだ。たしかに理想はそうだが、現実にはつきあいはじめた頃、相手のその「軽さ」を見分けることはなかなかむずかしいだろう。

多様な価値観の時代。結婚しなくても、不幸なわけではない。そんな現代にあってセックスでも恋愛でも、しがらみを排除して愉しみたいときだけ愉しむという生き方があってもいい。望むときに装着し、いらなくなったらとり外す男女の関係。
いわば「カセット型恋愛」とでも称すべき関係だ。
この、スポーツマンによるスポーツ感覚の恋愛論を、「しょせん不倫」とか「不道徳」のひと言で排除するのは簡単だが、耳を傾ける価値はあるような気もする。

 

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川北義則(かわきた・よしのり)
1935年大阪生まれ。1958年慶應義塾大学経済学部卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。文化部長、出版部長を歴任。1977年に退社し、日本クリエート社を設立する。現在、出版プロデューサーとして活躍するとともに、エッセイスト・評論家として、新聞や雑誌などに執筆。講演なども精力的に行なっている。主な著書に『遊びの品格』(KADOKAWA)、『40歳から伸びる人、40歳で止まる人』『男の品格』『人間関係のしきたり』(以上、PHP研究所)など。

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『大人の「男と女」のつきあい方』
(川北義則 / KADOKAWA)
「年齢を重ねても、たとえ結婚していたとしても、異性と付き合うことによって、人間は磨かれる」というのが著者の考え。しかし、40歳を過ぎてから、 しかも家庭を持つ男の恋愛は難しいのが現実です。 本書は、成熟した大人の男と女が品格を忘れず、愉しくつきあうための知恵を紹介。 いつまでも色気のある男は、仕事も人生もうまくいく!

この記事は書籍『大人の「男と女」のつきあい方』からの抜粋です

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