私の片づけ方は間違っているのだろうか?と気づいた40歳の頃/大人のラク家事(1)

私の片づけ方は間違っているのだろうか?と気づいた40歳の頃/大人のラク家事(1) 9784046022240.jpg毎週水、木曜更新!

整理収納に目覚め、収納用品を山ほど買い込み、家中をきれいに片付けたけれど、家事がラクになったかというと、そうでもない。そんな体験、身に覚えはありませんか?
整理整頓には、「ものを減らす」だけでなく、「手間を減らす」工夫をすることが大切です。

本書『大人のラク家事』で50代からの片づけ&整理整頓の工夫を学び、家事をラクにしてゆとりある暮らしを楽しみましょう! 

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20代でひとり娘を出産した前後を除き、現在まで26年間ずっと、フルタイムで働いてきました。子どもが小さいときは学校の役員を務め、様々な行事にも積極的に参加。家事、育児、仕事のみならず、学生時代から続けているライフワークのバレーボールは、チームを掛け持ちして頑張るなど、フルスロットルでめまぐるしい毎日を送ってきました。
ついたあだ名は「3倍速で生きる女」。
 
30代までは気力と体力で何とかクリアできていましたが、家の中は乱雑で片付かず、ストレスフルな日々。
そんな暮らしにさよならしたいと、インテリア雑誌を読みあさって収納用品を買い込んだのが、40歳でマンションを購入したときでした。

引っ越しは、暮らしをリセットするまたとないチャンスです。私はマンション購入と同時にインテリアを一新。お気に入りのグッズをあちこちに飾り、部屋の中はいつもきれいに片付いているように、力を注ぎました。我が家を訪れる友人たちからは「きれい」「おしゃれ」と口々にほめられましたが、家事がラクになったかというと、そうではありませんでした。

インテリア雑誌に出てくるような、おしゃれな空間にしようと、部屋中にたくさんのものを置いたので、だんだん使い勝手が悪く、住みにくい家になっていきました。「飾る→ほめられる→どんどん買う→ものが増える」の悪循環です。表はきれいに片付いているのに、いざ何かを取り出そうとすると、奥にギュウギュウに詰め込んでいるから取り出しにくく、もとに戻すのも大変。そして、掃除がしにくいのなんの。

私の片付け方は、間違っているのだろうか。

そんな疑問が次第に膨らみ、挑戦したのが整理収納アドバイザーの資格でした。勉強する中で学んだのは、「部屋をきれいに見せるために片付けるのではなく、部屋を片付けた後に、どんな暮らしをしたいのかが大切」ということでした。

買ってきた調味料は、見た目が美しい透明な容器に移し替えて整然と並べていましたが、詰め替えるときに容器を洗って煮沸してという手間がかかります。かっこよくラベリングもしましたが、楽しかったのは最初の一週間だけ。家事はもともと好きなほうではないし、おしゃれで素敵じゃなくても、暮らしやすいほうがいい。そう気がつきました。

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Rin

ブログ「Rinのシンプルライフ」主宰。整理収納アドバイザー1級。居宅介護支援専門員。片づけ・DIY・北欧インテリアが大好きで、シンプルライフを心がけている。最終目標である「軽やかで自由な老後」を迎えるために、快適な生活に役立つ整理収納法を探っている。

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『大人のラク家事』

(Rin/KADOKAWA)


発売後、たちまち重版! 大人のためのラク家事のノウハウを一挙公開します。片付けや整理整頓は、それが最終目的ではなく、家事をラクにすること&リフレッシュするための自分時間を持つための手段です。そこで「ものを減らす」だけではなく、「手間を減らす」工夫を徹底的に考えました。すると、これまで「当たり前」だと思い込んでいた習慣ですらやめることができ、ゆとりができました。人気ブロガーRinさんがこれまで実践してきた「ラク家事」をまとめた1冊。

 
この記事は『大人のラク家事』からの抜粋です

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