暖かくなってくると、淡い色の食べ物で春らしさを満喫したくなります。春キャベツは春野菜の中でも手に入りやすく、使い勝手もいい食材。スーパーでやわらかく巻かれた春キャベツの断面を見かけると、今年もこの季節がやってきたなと感じます。
そして春キャベツを手に入れたら、その魅力を活かせる料理に使いたい。『3分クッキング』4月号には、そんな時にぴったりの特集「大量消費 たっぷり食べられる 春キャベツのおかず」が掲載されていました。中でも気になったのが、淡い色合いが美しい「えび玉キャベツ」。
キャベツには骨や歯を丈夫にしてくれるカルシウムや塩分排出を促すカリウムなど、積極的に摂りたい栄養が豊富に含まれています。そこに海老や卵などのヘルシー食材を合わせているとなれば、春おかずとして絶対重宝するはず! そこで、早速作ってみることにしました。
爽やかな春色の一皿
「えび玉キャベツ」
材料(4人分)
春キャベツ......1/3個(300g)
長ねぎ............1本
むきえび.........200g
(塩少々 酒大さじ1/2 片栗粉小さじ1)
卵..................4個
(塩、こしょう各少々)
塩..................小さじ1/2
酒..................大さじ1/2
こしょう......少々
●片栗粉、油
作り方
1.キャベツは芯を除き、葉は小さめの一口大にちぎり、葉元の固い部分はそいで縦薄切りにする。長ねぎは斜め1cm幅に切る。えびはあれば背ワタを除き、片栗粉少々でもんで水洗いし、水気をふいて塩、酒をふる。炒める直前に汁気をふいて片栗粉をまぶす。卵は割りほぐし、塩、こしょうを混ぜる。
2.フライパンに油大さじ1を強めの中火で熱し、1の卵液を流し入れて大きく混ぜ、やわらかめの炒り卵にしてとり出す。
3.フライパンをきれいにして油大さじ1を熱し、長ねぎとキャベツを中火で2~3分ほど炒める。しんなりしたら塩をふって混ぜ、えびを加えて炒める。えびに火が通ったら鍋肌から酒、こしょうを加えて炒め、卵を戻し入れてざっと混ぜる。
◇ ◇ ◇
卵を先に炒めて取り出すというひと手間をかけることで、卵に火が通りすぎずふわふわに仕上がります。春キャベツのやわらかな葉が海老から出た出汁をしっかり吸って、淡泊な味わいながらうまみと甘味がしっかり。飽きのこない春おかずとしてリピ確定です。春キャベツを見かけたら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
調理・文/月乃雫