胃の病気の予防・改善や代謝力のアップも! 豊富な栄養をもれなく摂れる「酢キャベツ」の効果と作り方

胃腸の粘膜を保護するビタミンUや、がん予防に効果があるとされるファイトケミカルなど、豊富な栄成分を含むキャベツ。酢に漬けて「酢キャベツ」を作れば、こうした栄養素を効果的に取り入れることができます。いろいろと使えて、調味料代わりに用いれば減塩も可能。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに、「酢キャベツの健康効果と作り方」を教えてもらいました。胃の病気の予防・改善や代謝力のアップも! 豊富な栄養をもれなく摂れる「酢キャベツ」の効果と作り方 2105_P028-029_01.jpg

身近な野菜の代表格キャベツは、じつは健康効果の高い野菜です。

淡色野菜の中でもトップクラスの含有量を誇るビタミンC・U、カリウム、ファイトケミカルまで。

豊富な栄養を含んでいます。

●キャベジンパワーで胃炎・胃潰瘍を予防

キャベジンの呼び名でおなじみのビタミンUは胃酸の分泌を抑制し、胃腸の粘膜を保護・回復させる効果があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を改善します。

ビタミンUは生食でこそ効果的に利用できます。

●ファイトケミカルにがん予防効果あり

アメリカ国立がん研究所ががん予防効果のある食品を選出した「デザイナーフーズ」のトップに、にんにくなどといっしょに選ばれているのがキャベツ。

辛味成分のイソチオシアネートが発がん物質を無毒化します。

●酢キャベツで栄養をもれなく

イソチオシアネートは切る、する、つぶす、かみ砕くなど野菜の繊維を断ち切ると効率的に摂取できます。

また、酢に漬けておくことで野菜の酵素は活性が維持できるので、酢キャベツがおすすめです。

●漬け酢もいっしょに

キャベツが豊富に含むビタミンCやビタミンUは水溶性です。

このため、酢キャベツの漬け酢には栄養成分が溶け出ているので、調味料代わりに使うと無駄がありません。

また、料理に酢を使うと減塩にもなります。

●酢で代謝力がアップ

酢+砂糖は体内でクエン酸回路(TCAサイクル)に働きかけて、エネルギー消費をアップ。

つまり代謝の良い体作りに役立ちます。

血流が良くなるので血圧は低下。

血色も良くなり、肩こりや腰痛、冷えやむくみの改善を促します。

酢キャベツの作り方

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酢キャベツ100g(漬け酢含む)あたり59kcal/塩分0.8g

材料(酢キャベツ700g分)
キャベツ...500g(約1/2個)
(A)酢...150ml
(A)砂糖...60g
(A)塩...小さじ1

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作り方
(1)キャベツは半分に切り、芯は付けたままスライサーでせん切りにする。まな板やボウルでスライサーを使うと滑るので、乾いたふきんにのせてスライスすると扱いやすい。または包丁でせん切りにする。

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(2)芯のそばにきたら、フォークを芯に刺してスライスすると無駄がなく、安全にできる。

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(3)鍋にAを入れて火にかけ、煮立ったら火を止める。

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(4)ボウルに入れたキャベツに(3)を回し入れる。

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(5)皿数枚を重ねておもし代わりにのせる。

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(6)漬け酢がキャベツを覆うようになったらできあがり。

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●冷蔵で1カ月保存できる。

●漬け酢が残った場合、新しくキャベツを刻んで漬けると良い。その際、漬け酢は一度煮立たせた方が早く漬かる。

●スライサーでせん切りにすると、大きさがそろいやすいのでおいしくできる。

●砂糖を同量のきび砂糖、黒砂糖に代えても良い。またははちみつなら140gを使用。

※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用する。

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春キャベツはやわらかいので
「ザク切り酢キャベツ」もおすすめ

材料や作り方は同じで、切り方をザク切りに変えるだけです。

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キャベツを半分に切り、芯を外す。内側の葉から数枚ずつ、食べやすい大きさにちぎるか、包丁でザク切りにする。

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【まとめ読み】「酢キャベツ」記事リスト

取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)

 

<教えてくれた人>

管理栄養士 料理研究家
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。

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『村上祥子のシニア料理教室』

(村上祥子/女子栄養大学出版部)

1,300円+税

月に一回開かれるシニア向け料理教室で人気のメニューが満載。「これならできる!」「食べやすい!」と生徒さんたちに大好評の130のレシピを公開しています。

この記事は『毎日が発見』2021年5月号に掲載の情報です。

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