愛犬・愛猫を「がん」にさせないために!免疫力を高める4つの生活習慣

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『うちのワンコが、ニャンコが、死んじゃったらどうしよう』 (獣医師シワ男/KADOKAWA)第6回【全10回】

愛する家族、ワンちゃんやネコちゃんとの「お別れ」は、いつか必ず通る道。大人世代の飼い主にとって、その不安は切実なものです。書籍『うちのワンコが、ニャンコが、死んじゃったらどうしよう』(KADOKAWA)は、長年多くの動物を見送ってきた獣医師が、その不安を「安心」と「癒やし」に変えるためのヒントを伝えています。涙なしには読めませんが、読み終えたとき、きっと心の準備ができ、後悔のない看取りへの道筋が見えてくるでしょう。今回はこの本の中から「最期に、この子にとって本当に幸せな選択は何か?」という問いと向き合うために、知っておきたいことをご紹介します。

※本記事は獣医師シワ男 (著)による書籍『うちのワンコが、ニャンコが、死んじゃったらどうしよう』から一部抜粋・編集しました。

がんって何物?

がんって、「何物?」って思わない?

がんは、どこからか急にやってくるものじゃなくて、元々は自分の細胞が変化したもの。

細胞は、毎日古いものから新しいものに入れ替わっていて、細胞を新しく増やしたり、分裂したりする時、それぞれの細胞の遺伝情報が、古い細胞から新しい細胞にコピーされていく。

ここでコピーのミスが起きる。このミスはいつも起こっていて、毎日、数千個のがん細胞のあかちゃんが生まれると言われている。

細胞は、自己治癒力を持っていて、コピーをミスした遺伝子は、修復酵素によってあっと言う間に元通りに修復される。

修復できなかった遺伝子は、出来損ないの細胞になるから、自分で死んじゃうこともあるけど、たまに死に損なった細胞が、がん細胞として成長して、分裂して増えていくのさ。

増える前に、体の中ではナチュラルキラー細胞などのリンパ球がパトロールをしていて、がん細胞を見つけると殺してくれる。がんになる前に除去してくれている。でも、パトロールしているリンパ球の働きが悪くなると、がん細胞を殺すことができなくて、どんどん増えていく。

免疫力があれば、がん細胞が増える前に殺してくれるってことになる。

人と同じように、自己治癒力と免疫力を高めるのは、食事、運動、ストレス、冷えに注意すること。

食事は総合栄養食のフードでバランスは取れているはず(そうじゃないのもあるけど......)。

人と一緒で運動不足の子が多いのでしっかりと運動する。

ぼくら飼主がストレスの少ない生活を心がけてあげる。

犬猫にも冷えがあるの? と思うかもしれないけど、急に寒くなると体調を崩しやすくなるのは、人間だけじゃない。犬猫も冷やさないことは大事。冷えのある子は、漢方薬で冷え体質を改善して自己治癒力、免疫力を高めることもお勧めする。

 
※本記事は獣医師シワ男 (著)による書籍『うちのワンコが、ニャンコが、死んじゃったらどうしよう』から一部抜粋・編集しました。
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