『ねこむかしばなし』

◆酒池肉林とねこ

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◆元となったむかしばなし


酒池肉林
昔、中国に殷という国があり、そこに暴君として名高い紂王(ちゅうおう)という人がいました。
紂王は寵愛していた妃である妲己(だっき)に喜んでもらうために大量の酒を用いて池を設け、ごちそうである肉の塊を吊るして林に見立てた宴の場を作りました。そのあまりの豪勢な様子を、中国の歴史書である『史記』において、作者は「酒を以て池となし、肉を懸けて林となす」と表記し、そこから転じて「酒池肉林」という四字熟語が生まれたのです。 また、美女に囲まれた様子で用いられることもありますが、これは酒池肉林の場において裸の男女が乱痴気騒ぎをしていたという文が続くため、それに引っ張られて生まれた誤用ではないかと言われています。

 
※この記事は『ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)からの抜粋です。

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