【熟年離婚を回避】ケンカの多い夫婦はほとんどこの状態。打開策を夫婦問題研究家が伝授

【熟年離婚を回避】ケンカの多い夫婦はほとんどこの状態。打開策を夫婦問題研究家が伝授 pixta_86923863_S.jpg

『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか? 夫婦関係を改善する「伝え方」教室』 (岡野あつ子/講談社)第5回【全5回】

離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた岡野あつ子さんによると、コロナ禍以降、離婚相談の件数が急増しているそうです。なかでも少なくないのは、夫婦関係のささいな不満が積み重なったことで限界に達した夫や妻による「熟年離婚」の相談。岡野さんの著書『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか? 夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社)は、夫婦間トラブルを回避するための実践的なノウハウがつまった1冊。今回はこの本の中から、年を重ねた夫婦間にこそ必要な「コミュニケーション」、「伝え方」についてのアドバイスをご紹介します。

※本記事は岡野あつ子著の書籍「なぜ『妻の一言』はカチンとくるのか? 夫婦関係を改善する『伝え方』教室」から一部抜粋・編集しました。

ヨイショは悪いことではない

ケンカが多い夫婦ほど、お互いに「自分は正しいことを言っている」と信じ込んでいたりします。

繰り返しになりますが、夫婦関係を維持したいなら自分が「正しいかどうか」に固執しないことが大事です。

嘘をついてまで自分を曲げることはありませんが、「言っている内容」よりも「言い方」のほうが大事だったりもするので、「伝え方」の工夫にも気をつけてください。

私はよく「三つの上手」とお話ししているのですが、うまくいっている夫婦ほど「聞き上手」「甘え上手」「おだて上手」であることが多いです。

「聞き上手」を意識して、相手の話を聞いてあげること。上手に甘えながら自分の意見を伝
えること、相手のことをクサしたりせず持ち上げてあげること。

こういった対人関係における技術を「ソーシャルスキル」と言います。話の内容や具体的な行動よりも、こうした「ソーシャルスキル」のほうが人間関係にはよほど大事だったりします。

また、「KYの法則」もあります。

「K」は「可愛く謝る」、「Y」は「ヨイショして謝る」です。

ケンカになりそうなときに、「KYの法則」が身についている人は、何かトラブルがあっても、うまく相手の怒りを収めてしまうので、ケンカになりにくいのです。

アピールが下手な人は、次の「しあわせの法則」を意識してみてください。

「し」は「仕入れて(相手の希望を聞きだして)」。つまり、まず最初に相手の話を聞く、傾聴することを心がけましょう。

「あ」は「アピール」。自分がしてほしいことを相手にちゃんと伝えることが大事ですが、できるだけさりげなく伝えるようにしましょう。

「わ」は「忘れず」。誕生日や結婚記念日などを忘れるのは論外です。夫婦にとって大事なことを絶対に忘れないことがいいアピールになります。

「せ」は「盛大に」。せっかくのアピールを小声で呟いてもあまり伝わりません。相手が喜ぶようなことは、できるだけ盛大に、を心がけましょう。

 
※本記事は岡野あつ子著の書籍「なぜ『妻の一言』はカチンとくるのか? 夫婦関係を改善する『伝え方』教室」から一部抜粋・編集しました。
PAGE TOP