晩ご飯を食べ終えた後、子どもたちに訪れる「スーパーだらだらタイム」。動画、ゲーム、スマホに夢中なのを「家事や自分の時間を過ごすチャンス!」と許していたけれど、ある日、ふと気づいてしまった...うちの子たち、デジタル依存じゃない⁉ 『うちの子、ゲームして動画ばっかり見てますけど大丈夫ですか!? もしかしてデジタル依存!? と思ったら』(KADOKAWA)は、デジタルネイティブ世代の子どもたちの生活において必要不可欠になった動画、ゲーム、スマホに対する率直な不安や、向き合い方を著者なりの視点で描いた一冊です。依存症になってしまったらどうしよう、もし課金なんてされたら...そんな不安を抱いているなら、一緒に学んでみませんか?
※本記事はアベナオミ著、森山沙耶監修の書籍『うちの子、ゲームして動画ばっかり見てますけど大丈夫ですか!? もしかしてデジタル依存!? と思ったら』から一部抜粋・編集しました。
正しい知識を身につけよう
暇さえあればスマホを見たり、ゲームをしている子どもの姿を見ると「もしかして依存症なのでは...」と心配になってしまいます。依存症とはゲームや動画にとらわれてしまって、思考や行動がゲームや動画中心になってしまう、心身ともに健康ではない状態のことをいいます。
WHO(世界保健機関)が作成している国際的に統一した診断基準International StatisticalClassification of Diseases and Related HealthProblems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)は以下です。
【ゲーム依存の判断基準】
<臨床的特徴>
〇ゲームのコントロールができない
〇ほかの生活上の関心事や日常の活動よりゲームを選ぶほどゲームを優先
〇問題が起きているがゲームを続ける、または、より多くゲームをする
<重症度>
〇ゲーム行動パターンは重症で、個人、家族、社会、教育、職業やほかの重要な機能分野において著しい障害を引き起こしている
<期間>
〇上記4項目が、12か月以上続く場合に診断
〇しかし、4症状が存在し、しかも重症である場合には、それより短くとも診断可能
ゲーム依存と違いインターネット依存は正式な疾患として認められていませんが、本コラムで紹介するサインは、SNSや動画サイトなどの使い方が心配な場合、目安として確認しておくといいでしょう。