「依存」を疑う6つのサイン
「ハマる」と「依存」では大違い。イギリスの心理学者であるグリフィスが示した依存のサインによると、次のような状態が見られたら注意が必要です。
<顕著性>
〇ゲームをしていなくても、ゲームのことをいつも考えてしまう。
〇ゲームをするために食事や入浴の時間さえも惜しむようになる。
<気分修正>
〇緊張や不安が強いときにゲームのプレイや動画を見ることで和らげる。
〇むしゃくしゃした気持ちをゲームで発散する。
<耐性>
〇以前は1〜2時間で満足していたが、何時間もやらないと満足感が得られなくなる。
〇高揚感を得るために、より刺激の強いゲームをするようになる。
<離脱症状>
〇ゲームができない状況になると、イライラし、家族にも当たる。
〇ゲームを禁止されたときに、無気力になり他の活動をしなくなってしまう。
<葛藤>
〇ゲームを続けることで他の活動に支障が出てきて、家族との言い争いが増える。
〇ゲーム時間を減らした方がよいと頭ではわかっていても、減らせないことで落ち込む。
<再発>
〇一定の期間ゲーム時間を減らすことができても、ふとしたきっかけで元に戻ってしまう。
〇ゲームを完全にやめたが、少しやり始めただけで以前のやり過ぎている状態に戻る。
早期発見・早期介入を
子どものネット・ゲーム依存は短期間に急速に進行することもあります。受診して仮に依存症と診断されたときは、早期発見・早期介入の方が早く回復する傾向がありますから、心配なことがあったら早めに専門家や医療機関に相談しましょう。
ひとりで抱え込まないで
子どものゲームやスマホの使用時間が気になるとき、汚い言葉や暴言をはいているのを聞いたとき、友達とトラブルになったとき。依存症の専門家に相談するほどではないけれど心配ですね。そんなときは近所の友人や会社の同僚、ママ友、パパ友たちと話をするのはとてもいい方法です。「なんで1時間しかダメなの? って言われてるんだけどなんて答えたらいいかな」と聞いてみるといろいろな答えが出てくるかもしれません。
自分が思ってもみなかったアプローチをしている人の話を聞いて「その答えもらった!」と思うこともあるでしょう。ひとりで悩みを抱え込まず、助けを求めることも解決の近道です。
相談したいときは
医療機関や各都道府県の精神保健福祉センター、児童相談所、民間のカウンセリング機関、当事者による自助グループや家族会などがあります。ただ依存症を専門に診断・治療している機関は多くなく、受診まで数ヶ月待ちなどもたくさんあります。まずは学校の先生やスクールカウンセラー、養護教諭に相談してみるのもいいでしょう。
相談先・関連団体一覧
https://mira-i.jp/contactlist/
(MIRA-i ホームページより)
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生活のすぐそばにある、デジタルメディア。家族で解決できないような問題を感じるようになってきたときは、まずは身近な人に相談してみることが大切です。