与えっぱなしはNG
今の動画やゲームはビジュアルがきれいで物語性にもあふれ、ユーザーを楽しませてくれます。動画やゲームで感動して涙したことがある人は多いはず。一方で見せよう、課金させようという仕組みがどんどん進化しています。大人でもはまってしまう人がいるのですから、子どもが自分の意志の力で欲求を抑えるのは最初から「無理」と考えましょう。
子どもにスマホやゲーム機を与えるときは、親が管理しないとメディア漬けになる可能性を考えておくことが大事です。成人するまでは、与えっぱなしはNGであることを心にとめておきましょう。
大人の意思統一がカギ
例えば、漫画家のアベナオミさんの家では食事中、3人の子どもたちがそれぞれテレビやスマホで別々の動画を見ていることが多いそう。また、「スーパーだらだらタイム」を設けていて、「この時間は動画もゲームもOK」として子どもたちが自由に楽しんでいるそうです。
食事中に動画? ベッドでゲーム? など自分の家と違うと思う人もいるでしょう。でも、それぞれの家庭のライフスタイルにあったルールを作り、その上で使用するのであれば大きな心配はありません。「デジタルから子どもをはなすデジタルフリーの時間も必要ですが」という前提で、特定のシチュエーションで解禁(禁止)するなど、メリハリを付けるのもひとつの手です。
ただし、そのルール作りには両親や祖父母といった大人の意思統一が必須です。母親が「食事しながらスマホを見ないで!」と言う横で父親がスマホゲームをしていたら子どもは混乱しますし、その場限りで使用をOKしたりNGにしたりすると、ルールそのものを軽く考えるようになります。いくら注意されても聞き流し、いずれ誰の言うことも聞かなくなってしまうでしょう。
デジタルメディアとの付き合いは、「どのような家庭を築きたいか」を見直すきっかけにもなるのです。
【こんな使い方ならOK!】
〇デジタルメディアに触れない時間をつくる
寝る前の1時間、起床から登校まで、食事中...など家族のライフスタイルに合った「例外なく使用NG」の時間をつくっておく
〇与えっぱなしにせず親が管理する
デジタル機器は親のもの(親が子どもに貸している)である、という意識をもって親が管理する。パスコードの共有、履歴のチェックなども子どもと合意しておく
〇視聴している動画やプレイしているゲームを親が把握する
子どもが見ている動画やプレイしているゲームの内容は、年齢に合っているか、内容が適切かなど必ずチェック。ペアレンタルコントロールやスクリーンタイムも効果的
〇ルールや家の決まりに、家族全員が合意して守る
ルールは家族全員で守る
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生活のすぐそばにある、デジタルメディア。ただ禁止にするのではなく、どうやって関わっていくかを親子で考えることが大切ですね。