怒っても言うことを聞かない子どもに不安を覚えてしまう。怒鳴らず効果的に親の気持ちを伝えるには

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ある日の自宅でのマコさん。おもちゃを投げているアララくんを見つけます。

マコさん「(うわっおもちゃ投げてる...っ。もーっ。)(あっでも怒鳴っても意味がないんだった! 先生に言われた通り一呼吸おく)(お?さっきより怒りがマシかも...そして共感ね!)おもちゃ投げたかったんだね〜」

アララくん「うん!」

マコさん「投げると壊れるからそっと置こうね」

アララくん「うんわかった〜」

マコさん「すごい...聞いてくれてる」

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またある日の食事のときはこんなことも。箸やフォークを使わず、お皿に直接かじりつくアララくん。ちょっとお行儀がよくないようです...。

マコさん「アララは直接お皿から食べたかったんだね〜」

アララくん「うん! ワンコになりたいの」

マコさん「え〜〜!?  犬!? (いつもすぐ怒鳴ってたからわからなかったけど、親を怒らせようと行動してるんじゃないんだな...」

と、子どもに共感しないと気付けないこともあったようです。

共感は子どもの安心の土台になる

一方的に怒鳴ったり、叱りつけたりする方法は、怒りやフラストレーションを撒き散らす行動にすぎず、効果的ではありません。怒鳴りつけられると、恐怖心から、子どもは「戦うか逃げるか反応」に陥ります。「戦うか逃げるか反応」は、脳が脅威と感じるものを経験したときに起こる生理的な反応で、脳の学習中枢が停止してしまいます。そのため、あなたが大声で怒鳴ると、子どもは萎縮してしまい、こちらが伝えたいメッセージは届かなくなるほか、反省も促しません。
大切なのは、子どもの行動の裏に隠れている気持ちによりそい、共感することから始めることです。子どもの気持ちを受け止め、落ち着いて話をすることで、子どもが安心してこちらの言い分にも耳を傾けることができるようになります。

 
※本記事は島村華子監修、てらいまき著の書籍『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』から一部抜粋・編集しました。
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