1月なかばの「小正月」。万病を防ぐ「小豆粥」を食べて寒い冬を乗り切ろう!

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『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』 (岩下宣子/主婦の友社)第18回【全18回】

知っているようで意外と知らないのが年末年始のマナー。年賀状や初詣、お年玉など、年末年始には古くからの行事や習慣、しきたりがたくさんありますが、「正しいやり方は知らない」「やっているけど理由は分からない」ということも多いはず。知らなくて恥をかいた...なんてことのないよう、年末年始のしきたりやマナーを「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に聞きました。今回は「小正月」に食べる「小豆粥」。小豆の優しい風味が味わえるお粥ですが、その由来や食べ方をご紹介します。

小正月に健康を祈って。災いを祓い、万病を防ぐ小豆粥

1月15日は「小正月」と言って、小豆を加えて炊いた「小豆粥」を食べる風習があります。
小豆と言ってもお汁粉のように甘くはなく、七草粥と同様に、麦、あわなど7種類の穀物を加える場合もあります。

「小豆のように赤い色の食べ物は"邪気を祓う"と言われています。冬至の日に小豆とかぼちゃを一緒に煮た『いとこ煮』を食べる地域もあります」(岩下先生)

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また、旧暦の小正月は満月(望月)だったため、お正月に残った餅を入れたものは「望粥(もちがゆ)」と呼ばれています。

古来中国では、疫病神を祓うため、冬至に小豆粥を食べるという風習がありました。
体調を崩しやすいこの季節...。冬を乗り切るまであと少し! 小正月に小豆粥を食べて、疫病退散を願いましょう。

文/さいとうあずみ

 

岩下宣子
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)、『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)など著書多数。近著に『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社)。

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