家族の一員であるペットが天国に行ってしまったときの悲しみは、何事にもかえがたいもの。今回は編集部に寄せられた、読めないペットとの感動的なエピソードを集めました。
1:可愛がっていた愛犬が命の恩人に! 愛犬リキの大活躍
「人懐こい愛犬のリキ。特に義母にはべったりで、一緒に出かけることも多かったです。ある日、義母が『散歩に行く』と一人で出ていったきり、帰って来ないことがありました。近所を探し回りましたが、夜になっても見つかりません。『警察に電話しようか...』と話していたとき、子どもたちが『おばあちゃんがいたよー!』と走ってきました。用水路に落ちて動けなくなっていた義母を見つけてくれたのは、なんとリキでした」(とらとらさん・52歳)
可愛がっていた愛犬が、まさか命の恩人になってくれるとは! 愛犬も飼い主から受けた愛情を理解してくれているのだと思うと感動的です。
2:別れの瞬間まで立ち上がろうと気力を振り絞る、愛犬ジョンの姿に涙
「私がうつを患っていたとき、我が家にやって来た愛犬のジョン。仕事で夜遅くに帰宅しても、目をショボショボさせながらお座りをして出迎えてくれる、家族思いの犬でした。ジョンが16歳になった頃、田んぼのあぜみちから落ちそうになりました。白内障で視野が狭くなってきて、『もう長くは一緒にいられないかも』と考えるようになりました。しばらくして、ある日の朝。ジョンは小屋の前でぐったりしています。『いよいよか』と思って父と義姉と3人でそばに座って見守っていると、ジョンは『大丈夫』と言うように、私の体に寄りかかりながら起き上がろうとするのです。30分ほど過ぎた頃、ジョンは撫でている私の手に顔を摺り寄せて亡くなりました。家族全員でかわいがって、愛したジョンはいまでも心の中に生き続けています」(みけさん・52歳)
最期まで心配をかけないように振る舞ってくれたのかもしれません。それも思いやりなのかも。ジョンとの思い出はこれからも家族の心を癒してくれるでしょう。
3:「安楽死を断って、きっとよかった...」闘病中の猫との別れ
「夫婦で猫を飼い始めましたが、4歳のときに難病にかかり闘病生活に。最終的には獣医師さんから安楽死の提案が。私たちは即座に反対。天国に行く数日前、ほとんど起き上がれなくなった猫をなでていると、気持ちよさそうに喉を鳴らしてきたのです。『治療を続けたのは人間のエゴかも...』と苦しむこともありましたが、そのときの猫を思い出すと『最期の瞬間を穏やかに過ごせたのかもしれない』と、少しだけ救われたような気持ちになるのです」(大家ぽん子さん・65歳)
愛猫が苦しそうにしている様子を目の当たりにすると、「楽にしてあげたほうがいいのかな」と悩みますよね。猫は最後に喉を鳴らして感謝を伝えたかったのかもしれません。
4:乳がん手術で気持ちが沈んだ私を癒してくれた「猫セラピー」
「今から10年前、初期の乳がんにかかりました。幸い、日常生活にさほどの不便もないほど回復したのですが、気持ちは落ち込んで引きこもりのような状態に。そんな私を救ってくれたのが、2匹の飼い猫でした。老人ホームに慰問などする『アニマルセラピー』を聞いたことがありましたが、これは『猫セラピー』だなと思いました。がん治療は無事に終了し、2匹のおかげで少しずつ不安が消えていき、気持ちも前向きに。2匹のうち1匹は残念ながら昨年天国へ旅立ちましたが、毎日お線香をあげています」(はおりさん・58歳)
「猫セラピー」とはまさにその通りですね。病気が完治してよかったです。これからも、ちーちゃんとの癒しのひとときがすこしでも長く続くといいですね。
いかがでしたか? どれも飼い主と愛犬、愛猫の絆の深さを感じられて、心が温まるエピソードでした。出会いがあれば別れもあります。でも、共に過ごした時間は大切な宝物になるはずです。