最期の瞬間まで「大丈夫だよ」と甘えてくれた愛犬のジョン。11年たった今も君の優しさは忘れません

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:52
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる52歳自営業。

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11年前に亡くなった、飼い犬との話です。

今から27年前、私が25歳のときに柴犬を飼い始めました。

職場での人間関係からうつを患い始めた私の癒しにと、両親に甘えてのことでした。

父の知り合いのブリーダーさんの所へ行き、産まれて2カ月ほどの子犬たちを3匹見せてもらいました。

メスが2匹とオスが1匹です。

父の希望がはオスだったのですが、鼻の周りが黒くてあんまり可愛くないような...?

そう思った私は「メスでも良くない?」父に聞いてみましたが、そこは譲れない様子。

(我がまま言って買ってもらうのだから仕方ないか)とあきらめて、そのオスの子犬に決定となりました。

箱に入れられてやってきた子犬は、両親にジョンと名付けられました。

ちなみに、両親によるとジョンは略称で、本名(?)は「ジョン万次郎」とのことです。

立派な名前を付けてもらったジョンは、病気をすることなく丈夫に育ち、飼い主バカですが鼻の黒いのも成長とともに消えてイケメンになりました。

私たち家族にも懐いてくれて、私が夜遅くに帰宅しても、目をショボショボさせながらもちゃんとお座りをして出迎えてくれたのを今でも覚えています。

動物は鳥以外は嫌いな父も、いちいち甘えてくるジョンにほだされたのか、毎朝散歩を担当するほどかわいがるようになりました。

そんなジョンが16歳になった頃、散歩をしていて「あれ?」と思うことが。

いつも歩いている田んぼのあぜ道から、田んぼに落ちそうになるのです。

最初は「どうしたの?」と笑っていましたが、母に話すと、白内障で視野が狭くなってきたのだろうと言われました。

「そんな年齢か」と思い知らされショックでしたが、ジョンはますます真っ直ぐに歩けなくなっていきます。

それでも散歩に行きたがるジョンと出掛けながら「もう長くは一緒にいられないかも」と考えていると、本当にその日はあっけなくやってきました。

ある日の朝、ジョンは散歩に行けないほど元気がなく、小屋の前でぐったりしています。

「いよいよか」と思って、父と義姉と三人でそばに座って見守っていると、ジョンは「大丈夫」と言うように、私の体に寄りかかりながら起き上がろうとするのです。

何度も何度も。

何もできずに、ただ涙していた私たち。

そして、30分ほど過ぎた頃、ジョンは撫でている私の手に顔を摺り寄せて亡くなりました。

家族全員でかわいがったジョンの死に、みんなで泣きました。

父が家族として霊園に供養をお願いしようと言ってくれたことが、どれだけジョンを愛していたかを物語っていると思います。

当時、幼稚園児だった姪もよく覚えていて「ジョンみたいな犬が欲しい」と義姉にねだっている姿をよく見ます。

私も自分で散歩ができるうちにまた犬を飼いたいなぁと考えています。

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