働く女性たちのリアルな本音を描き、SNSで大きな話題を集めた漫画『女女平等』。作者で、一児の母でもある漫画家・神谷もちさんにお話をお伺いしました。
キャリアを重ねる独身女性・横島ゆりこが働く忙しい部署に、サポートとしてやってきた時短勤務のママ社員・松村けいこ。子どもによって左右されるけいこの働き方に、ゆりこは「不平等感」を感じてしまいます。
◆「結局割を食うのは独身」子持ち社員のしわ寄せは独身社員に...?
そんなある日、保育園からの呼び出しで早退することになったけいこ。管理職のゆりこは仕事が回るか不安に思い、松村さんに詰め寄ります。
すると上司に「なんとかするのが責任者」「助け合わないといけない」と逆に責められてしまい...。
結局、有給休暇をとるはずだった独身の後輩がフォローをすることに。ゆりこの不満はますます膨らんでいくのでした。
◆子育てと仕事の両立は超ハード! 同僚の目は冷たく...
しかし時が経ち、結婚・出産したゆりこの心境はガラリと変わります。息子の保育園をなんとか見つけて職場復帰を果たしたゆりこでしたが、子育てと仕事の両立は簡単なものではありません。同僚たちに「今日からバリバリ働くから!」と宣言したのも束の間、保育園からの呼び出しですぐに早退することになってしまいました。
自分が独身だった頃はママ社員・けいこへの不満を募らせ、キツく当たっていたゆりこ。自分がけいこと同じ立場になった今、ようやくママ社員の大変さが理解できたようです。
◆作者・神谷もちさんに聞く「働く母親の立場を弱くしている」
ーー本作はご友人の体験をもとに描かれているとのことですが、お話を聞いた際にもっとも強く感じたことはなんだったのでしょうか?
『子持ちが抜けた穴はほかの社員で埋めなければいけない。それは"子どもがいるから"では済まされないときがある。それが働く母親の立場を弱くしている』という意見が印象に残りました。