コロナ禍で相変わらずおうちごはんの頻度が高く、買い物が大変......と思っている人も多いはず。そして意外と重くて負担が大きいのが、調味料の類。醤油と砂糖とみりんと......といくつか買うと、あっという間にずっしり重くなってしまいます。少ない調味料で作れるおいしい料理のレパートリーを増やして、もっと効率よく使いたい。
そんな筆者のような人にぴったりの特集を発見しました。『3分クッキング』10月号の特集「調味料1つで!2つの素材で!秋のシンプルおかず」。今回は、その中でも特に気になった「鶏肉とれんこんのごま油煮」を紹介します。旬の食材であるれんこんにはビタミンCが豊富に含まれていて、しかもでんぷん質で守られているので加熱しても壊れにくいという嬉しい特徴があります。塩だけで味つけするこの料理、どんな味に仕上がるのか......早速作ってみました!
乳化したスープがしみじみおいしい
「鶏肉とれんこんのごま油煮」
材料(4人分)
鶏骨つきもも肉(ぶつ切り)...600g
れんこん...........................400g
万能ねぎ...........................1/4わ(25g)
しょうがの薄切り...............4枚
塩....................................小さじ1
●ごま油
作り方
1 れんこんは皮をむいて大きめの乱切りにし、水に5分さらして水気をきる。万能ねぎは小口切りにする。
2 鍋にごま油大さじ3としょうがを入れて火にかけ、香りが立ったら鶏肉を入れて全体に焼き色をつけ、れんこんを加えてさっと炒める。
3 水6カップ、塩を加えてひと煮立ちさせ、アクを除いてふたをし、弱めの中火で25~30分煮る。器に盛り、万能ねぎを散らす。
◇ ◇ ◇
ごま油を使用してねぎや生姜をプラスしていることで、塩だけとは思えない奥深い味わいに。むしろシンプルな味付けだからこそ、鶏肉の持つ豊富なうまみがより引き出されています。今回、骨付きの鶏もも肉が手に入らなかったため普通の鶏もも肉を使用したのですが、それでもまったく問題ないレベルに鶏の出汁が効いていました。これにご飯を入れて、卵でとじて雑炊にしてもおいしそう......! 少ない調味料でも、うまく活用すればプラスに働くんですね。
調理・文/月乃雫