仕事がうまくいかない、よい人間関係が築けない...それは自分の能力のせいだと思っていませんか?仕事も人間関係も、うまく回り出すための第一歩は「外見を変えること」にあり! ズバリ第三者からの見え方が、あなたの人生を変えるのです。人からの「見え方」を変え「理想の自分」になる方法を、本書『外見戦略』で学びましょう!
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前の記事「あなたの「第ゼロ印象」は写真で決まる!? 写真は理想の顧客を連れて来る最重要ツール/外見戦略(12)」はこちら。
「外見戦略」のないプロフィール写真で起こる問題
写真撮影はとても重要です。
一般的にプロフィール写真を撮る時に、カメラマンの方から「笑ってください」「力強い表情をしてください」「リラックスした表情をしてください」などと、様々な注文を受けます。
その結果、多くの方のプロフィール写真のお顔は、ぎこちないお顔となってしまいます。
「実際にお会いしたら魅力的なのにもったいない。その方らしい表情があるのに、なぜあんな写真なのだろうか」と思うことがあります。
写真撮影のお手伝いをするのもイメージコンサルタントの重要な仕事の一つです。撮影現場でクライアントの方のサポートをする際に気をつけていることがあります。
日常の何気ないお話や、その方の好きな音楽をかけてリラックスした雰囲気になったら、
「お仕事をしていて、どのような時が楽しいですか?」
「今のお仕事をしようと思われたのは、どうしてですか?」
「どのようなお客様に来てもらうと理想的ですか?」
「3年後にはどのようになっていたら嬉しいですか?」
「どのような場所にいて、どのような方に囲まれていたいですか?」
などと会話をします。矢継ぎ早に質問するのではなく、自然になごやかに会話しながらこのようなことを話題にします。
これは「なりたい自分」をリアルに想像してもらうための質問で、「外見戦略」には欠かせません。このようなやりとりをするうちにクライアントの方は「なりたい自分」を具体的にイメージできるようになり、「目指す自分の顔」になっていきます。
また、撮影中はどのように自分が写っているのか、不安に思っているものです。撮影の最初のほうで、よく撮れているお写真を見ていただくと、「このように撮れているのか、なかなかいい感じだ」と思い、撮影していくことへの抵抗感が少なくなり、自信のある表情や大胆さが出てきます。
私は経営者の方とお話をしていて気がついたことがあります。
それはうまくいっている経営者の方ほど、会社の将来や自分自身について、ビジュアライズされたイメージを描いているということです。かなり具体的に、5年後にはこんなサービスを展開し、海外のどこの都市に進出し、どこにどのようなオフィスを借りているかなど、まるでタイムマシンで見てきたかのように詳細に語ります。
そうしたビジュアライズされたイメージをもとに、いつまでに何をするという会社の目
標を作っていきます。だからこそうまくいくのでしょう。
ところが、うまくいっていない経営者の方は、将来についてビジュアライズされたイメージを描くことなく、「来期売上げを 10 %アップしよう」などと短期的な発想をするこ とが多いのです。
人は本当の想いを語る時、とてもよい表情になります。そうした表情をカメラに収めてもらうと、内面と外見のマッチした写真になり、それが「なりたい自分」を実現する助けとなります。
また優しい表情や、その人らしい表情を撮りたい場合は、
「今日のお昼は何を召し上がりましたか?」
「最近嬉しかったことは何ですか?」
「飼っているワンちゃんはどのような性格なのですか?」
などの気軽な質問やその方が好きなことに関しての質問をすると、力の抜けたその人らしい表情を撮影できます。
服があなたの力となる
「どうせ自分はこんなものだ」と諦めに似た感情を抱く、誰しもそうした気持ちになることはあるものです。しかし、外見を変えると自分に対するそのような認識を変えることができるのです。
例えば、いつもより高級なジャケットを買い、それを着て一日を過ごした時の自分は、普段の自分とはどこか違う気がしませんか。上質の生地の服を着ると、自分も上質になったかのように感じるものです。ワンランク上の自分になった気分になり、「まだ頑張れるかもしれない」「クタクタだけれどもあとひと踏ん張りしよう」などと思うこともできるようになります。
衣服はあなたの力となり、どのような時でもサポートしてくれます。
生きていれば仕事でもプライベートでも様々な困難があり、精神状態がアップダウンすることがあります。ですが、服装は感情の上下を抑え、安定させてくれます。あなたの内面や考え方を強化したり、心が弱くなった時に支えてくれたりもします。
私の顧客に講演会ですごく緊張する女性がいました。
その方には「とにかくこれを着ていたら誰からも好意的に迎えられ、また尊敬すべき人だと見てもらえる」という服を選び、着ていただきました。簡単に言うと素材が良く洗練されたシンプルなデザインで人の心を開く色の服です。
その女性はこの服を着るとスイッチが入ったかのように堂々としました。
時には、自分の心の弱さや自信のなさを補うために、服の力を借りるのも一つだと思います。