独学の初歩は「検索」から。新聞とSNSは知識を得る最高のツール/「超」独学法

独学の初歩は「検索」から。新聞とSNSは知識を得る最高のツール/「超」独学法 pixta_38971050_S.jpg人生100年時代、仕事の引退は80代、と言われるようになっている現代において、私たちに求められているのは「どれほど個人の市場価値を上げられるか」ということ。ではどうすれば個人の市場価値は上げられるのでしょうか?その答えは「独学」にありました。

本書『「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ』は、今日から始められる「独学」の勉強法を集めた最強の独学メソッド本。独学への不安を払しょくし、新たな可能性を見出す手がかりがここに!

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始めるための3つの提案

最もよくないのは、学校にも行かず、独学もしないこと。つまり、「何もやらない」ことだ。とにかく第一歩を踏み出すべきである。一歩踏み出せば、条件が変化し、新しい世界が開ける。そして、つぎの一歩への道筋ができる。

どんな仕事でも、最も難しいのは最初の第一歩である。勉強の場合にもそれが言える。前進の手がかりをつかむことこそ重要だ。多くの人は、構えてしまって第一歩を踏み出さない。「どの資格を目指そうか」「そのためにはどの学校を選ぶべきか」などと考えていると、なかなか結論が出ず、いつになってもスタートできない。そうするのではなく、つぎに提案する3つの事項をいますぐ実行してみよう。そこから勉強がスタートする。

 

提案(1):検索して調べる

第1の提案。新聞を見ていて分からない言葉があったら、検索で調べよう。いままで何度か耳にしたり目にしたりしたが、気になりながらも意味をきちんと調べずにいた言葉があるに違いない。あるいは、見たことのないキーワードがカタカナで記されているかもしれない。そうした場合に、インターネットで調べてみよう。分からないことがあったらとにかく検索して調べてみるのだ。大抵の場合は、すぐに分かる。あまり大したことでないと分かる場合もあるし、重要だと分かる場合もある。

1つのキーワードが、新しい世界を切り開くためのきっかけになることもある。毎日最低1つは、新しい言葉を調べること。これを習慣にしよう。これは独学の第一歩である。この場合に重要なのは、疑問に思っていることを放置せず、「調べよう」と思うことだ。そして、すぐに調べることだ。すぐにできなければ、調べるべき言葉を、忘れないようにメモしておこう。独学とは、別に大げさなことではない。このように、「知りたいことを調べる」ということなのである。

20年前であれば、調べようとしても、簡単にはできなかった。物知りに聞いたり、図書館で調べる必要があった。しかし、いまでは、ウェブで調べることによって大抵のことはすぐに分かる。最近では、わざわざPC(パソコン)を立ち上げて検索ウインドウを開かずとも、音声で検索できるようになった。グーグルホームやアマゾン・エコーなどのAIスピーカーは、話しかけるだけで質問に答えてくれる。検索をすることによって新しい世界が開ける。世の中が変わる。そこから新しいビジネスのチャンスが生まれる。あるいは将来の人生設計が開けるだろう。

 

提案(2):新聞で、第3面までの見出しを毎日チェックする

第2の提案。新聞の見出しを、毎日チェックしよう。必ずしも本文を読まなくともよい。しかし、見出しは、とくに大きな字の見出しは、毎日必ずチェックする。できれば全ページをチェックするのがよい。しかし、少なくとも第3面あたりまでは、必ずチェックする。それによって、社会でいま何が問題になっているかが分かる。もし興味を引かれるテーマがあったら、それをフォローしよう。記事の中に分からない言葉が出てきたら、検索で調べる。興味を持てば、自分から進んで情報を求めるようになる。そして、さらに興味が広がる。このようにして、勉強の好循環が発生するのだ。

 

提案(3):SNSで検索する

第3番目の提案は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で検索することだ。ツイッターやフェイスブックなどのSNSを使っている人は、それで検索をして問題を探すのもよいだろう。また、自分のやっている仕事に近い内容の外国映画を見るのもよい。そうすれば、専門用語を外国語で知ることができる。あるいはYouTubeで説明している画像を見てもよい。

 

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野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。

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『「超」独学法』

野口悠紀雄/角川新書)

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この記事は書籍『「超」独学法』からの抜粋です。

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