皆さんはご家庭に「風呂敷」をお持ちですか? どんな形のものも包めて、さっと持ち運べるものとして、江戸時代に広まった風呂敷。でも、最近は活用している人を目にする機会も減り、そもそも所有している人が少ないかもしれません。ただ、やはり便利なものではあるので、せっかくなら今の時代にあった使い方で風呂敷を活用してみませんか?
『毎日が発見』2018年1月号に風呂敷を使った可愛らしいアレンジバッグの作り方が紹介されているので、今回はこの中から「ボールバッグ」と「リュックサック」を実際に作ってみました。
まずは「風呂敷作り」からスタート!
アレンジバッグを作る上でまず必要なのが、今回のメインテーマである「風呂敷」です。本誌では、着なくなった着物の身頃部分をリメイクして風呂敷を作っているのですが、残念ながら着物の手持ちがなかったので、今回は市販の風呂敷を使います。
ただ、風呂敷の生地が柔らかめだったので別布を裏地用として準備し、風呂敷に縫い付けました。
【材料】
風呂敷(90cm×90cm)...1枚
別布(90cm×90cm)...1枚
風呂敷と別布は同じサイズのものを準備します。
【作り方】
風呂敷と別布を外表に重ね、端を二つ折りにして、周囲をぐしぬいすればベースとなる風呂敷が完成です。
こんな感じで裏地を縫い付けました。このように、裏地を少し違う色にすると、バッグにしてちらっと見えた時のアクセントになります。それなりに厚みのある風呂敷にすることで、丈夫なバッグにもなりますよ。
それでは早速風呂敷バッグを作ってみましょう!
たっぷり入る「ボールバッグ」の作り方
1、 風呂敷を三角に折る
風呂敷を対角線上に折って三角にします。
最初はかなり大きいので、床などに広げてやるのがオススメです。
2、 三角の両端を固く結ぶ
左右の端をきゅっと固めに結びます。この時、結び目を内側の方で作るとバッグの出来上がりが小さくなるので、お好みのバッグの大きさに合わせて結び目の位置を調整しましょう。
3、 最後に持ち手を作る
最後は、三角の上部の角をほどけないようにしっかり結びます。そして、2で作った左右の結び目をバッグの内側にしまい込めば、ボールバッグの完成です。
出来上がりはこんな感じ↓
三角の各頂点を結んだだけでボールバッグが出来上がりました! 中に荷物を入れてみたのですが、コロンと丸い形がとても可愛らしいですよね。こうやってかけておくだけでもなかなか絵になります。見た目以上に容量もしっかりあるので、近所のスーパーでの買い物袋としても重宝しますよ。
軽さが嬉しい「リュックサック」の作り方
1、 風呂敷を三角に折り、上部を結ぶ
先ほどと同様に、まず対角線で折って三角を作り、その上部をほどけないようにしっかりと結びます。
2、ひもを上部の結び目に結び付ける
360cmの木綿のひもを1本準備し、2つ折りにします。この2つ折りにしたひもの中心を1で作った結び目に結び付けます。このひもの結び方がゆるいとリュックサックが重さに耐えられなくなるので、しっかりと結び付けましょう。
3、最後に左右の端にひもを結び留める
最後は、ひもの両端を三角の左右の端にそれぞれ結び留めれば完成です。ひもを結び留める位置でリュックサックの大きさが決まってくるので、お好みの大きさに合わせて調整してください。
出来上がりはこんな感じ↓
風呂敷とひもを使って「リュックサック」が出来上がりました。こちらもなかなか見た目が可愛らしいバッグになりましたね。左右のぴょこんと飛び出した部分がポイントです。こちらにも荷物を入れてみたのですが、容量たっぷりで、ついついいろんなものを入れたくなってしまうほど。とにかく、このリュックサック自体がとても軽いので、背負っていても全然疲れません。
アレンジ自由自在で、今だからこそ持ちたい「風呂敷バッグ」
今回の風呂敷バッグを作るために、新たに購入したほど風呂敷に縁がなかったのですが、風呂敷バッグを作ってみて、とにかく容量の大きさと軽さに驚き、風呂敷の便利さを再発見しました。しかも結び目によって大きさも変えられるので、用途に合ったサイズに調整できるのが嬉しいですよね。小さく畳んでバッグに入れておけば、出先で急に荷物が増えた時でも安心です。風呂敷自体も、今は本当にいろいろなデザインのものがあるので、ファッションの一部としていくつかのデザインを持っていても楽しいですよ。
皆さんも「風呂敷バッグ」がある生活を始めてみませんか?
写真・文/JUNKO