野山よりひと足早く、春の花を紙に咲かせませんか? 作り方は花びら形の紙を貼り合わせるだけ! ウエディング小物作家の渋沢英子(しぶさわ・えいこ)さんに、「切り紙の桜を使ったポチ袋の作り方」を教えてもらいました。
ポチ袋の春景色
枝を3枚のポチ袋に貼り分けると一つの景色になります。1枚の紙で作って大きな景色を作っても。
切り紙の花そのものが心のこもったメッセージ。お礼を渡すときなどにもおすすめです。
野山よりひと足早く、春の花を紙に咲かせませんか?
好きな色の紙を花の形に切り、土台の紙に貼るだけ。
図案を使えば簡単。
あとは接着剤とはさみやカッターがあればできます。
まずご紹介するのは桜。
ポチ袋やカードに貼って贈れば、きっと開花を待つわくわくした気持ちが伝わります。
小さな額絵のように、部屋に飾ってもすてきです。
花びら形の紙を貼り合わせるだけ
用意するのは花びら形に切った紙。ピンク色の紙を使えば本当の桜らしく、色を替えれば違う雰囲気に。
花びら5枚で桜1輪
切り込みの入った方を外向きにして貼り合わせる。
花びらの数を変えて...
花びらは写真のように3枚でも、1〜2枚でもOK。
蝶は羽を2枚重ねて...
上の紙を部分的に接着して、飛んでいるように見せる。
作ってみましょう
初めに下の図案を使って、花や葉の型紙を作りましょう。
切り紙の図案
*図案の上に薄紙などを重ねて線を写し、型紙を作りましょう。できたら、色紙などに重ねて輪郭の通りに切り取ります。サイズを好みで変えてもかまいません。
*3枚のポチ袋に貼る場合は、枝はポチ袋のサイズに合わせて切り分ける
できたら好きな色柄の紙に重ね、花や葉の形に切り取って、土台に貼っていくだけです。
一般的なはさみとカッターさえあればできますから、とても簡単。
紙色や花の位置、数を変えて、自由に切り紙を楽しんでください。
「桜」ポチ袋
花びらを5枚合わせると1輪になりますが、1~3枚を散らすだけでも。蝶は羽形の紙を2枚用意。下になる1枚は土台に全面接着し、上は触角部分を切り取り、おなか部分だけ貼って羽先を浮かせます。
用意するもの
ポチ袋、ピンク・茶・グリーンの色紙適宜、はさみ、接着剤、つまようじ、セロハンテープ(型紙を色紙に重ねて切り取るときに使う)
●花の貼り方を説明します。その前に、枝の型紙を作り(上の図案を使用)、ポチ袋に接着剤で貼っておきましょう。
1.花びらの型紙を、一回り大きく切った色紙にのせてセロハンテープで貼り、輪郭に沿って切る。花びらは作りたい数だけ用意する。
2.花びらに、写真のようにつまようじをのせ、その丸みに沿って紙をカーブさせる。
3.つまようじの先に接着剤を取り、花びらの裏側の一部に付ける。
4.ポチ袋に花びらを貼っていく。接着剤が付いていない部分がふわりと立ち上がり、花に立体感が出る。
文/飯田充代 撮影/木下大造 図案トレース/小池百合穂