スタイリストの岡部久仁子さんが指南!「着こなしのどこかに白を入れれば、一気にあか抜けて見えます」

雑誌や女優、ニュースキャスターなどのスタイリストとして現在も活躍中の岡部久仁子(おかべ・くにこ)さん。今回は長年第一線で服と共に歩んでいる岡部さんに、大人世代の着こなしについて伺いました。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年11月号に掲載の情報です。

スタイリストの岡部久仁子さんが指南!「着こなしのどこかに白を入れれば、一気にあか抜けて見えます」 2311_P060-061_01.jpg20年以上ウォッチングし続ける
表参道の人々が、おしゃれのお手本&原動力

着こなしには必ず白をプラス。
それだけであか抜けた印象に

36年以上、スタイリストとして現役で活躍中の岡部さん。

大人の女性本来の美しさを引き出すテクニックが人気を博し、雑誌や女優などのスタイリングに幅広く活躍中です。

「38歳のときこの事務所を借りて以来、朝夕に表参道を歩く人を眺めるのが日課です。ここを歩く人は老若男女みな驚くほど個性豊か。歩きながら眺めるだけで想像が膨らんで、仕事の原動力にもなっています」

そんな日々の路上ウォッチングを楽しんでいる表参道で、今日着ていただいたのは、エムポルクの白Tシャツとベレー帽。

「白のトップスは40代以降からは一年中着ていますね。着こなしのどこかに白を入れると一気にあか抜けて見え、清潔感も出て便利なんです。年を重ねた肌も白を足すとくすんで見えず、顔色も明るくなります」

そのほか、年齢が出やすい首をさりげなくカバーする、高めのえり元も選んだ理由だとか?

「年齢とともに体形が変わるのは当然ですよね。でも、気になるところは隠して長所が引き立つように、服や小物のデザインやシルエットでいくらでもカバーできます。ベレー帽や少し個性的なメガネも、薄毛や白髪、目元のシワなどをカムフラージュし、おしゃれに見せてくれる強い味方です」

服や小物で欠点をカバーし、魅力的に見せるために真似したい参考例は、普段歩く道の、身近な通行人にこそあふれているそう。

「表参道でなくても、自宅近所や電車のなかでも、よく見ればなるほど! という例はたくさんあります。着ること、装うことが面倒になってもういいやと思うこともありますよね。でもそんなとき、近所のカフェでお茶するだけでもいい。他人を見て、なんで素敵なのかな? なんで自分はヘンに見えるんだろう?(笑) なんて考えるだけでも楽しいですよ。人生がどんどん長くなっているからこそ、少しでもキレイに、私らしく生きていけたらいいですよね」

取材・文/黒木博子 撮影/かくたみほ ヘア&メイク/枝村香織

 

岡部久仁子(おかべ・くにこ)さん
1987年に独立後、現在までスタイリストとして活躍中。雑誌や女優、ニュースキャスターなどのスタイリングを担当するかたわら、少人数制の着付け教室「8回で美しく着られる着付け教室」も主催。2019年から通販雑誌で商品企画にも参画するなど、幅広く活躍中。

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