2018年は、明治元年の1868年から数えて、満150年目に当たります。明治150年をきっかけに明治以降の歩みや精神を学び、日本の強みを再認識してもらおうと、内閣官房によってポータルサイトが設置されました。
こちらのサイトでは、明治に関するイベントのチェックができるイベントカレンダーや、明治時代の公文書や重要文化財などを閲覧できるデジタルアーカイブなどのコンテンツが充実しています。
近代国家の礎となった明治時代
明治150年公式サイト
長く続いた江戸時代が終焉し、日本が一気に近代化したのが明治時代です。文明開化によって、服装は着物から洋服となり、髪型や食べもの、建築物など、多くのものが西洋化していきました。
藩制度が廃止されて県が置かれるようになり、四民平等となって平民も苗字を名乗るようになったのも明治から。自由民権運動によって国会が開かれ、日本で初めての憲法ができたり、女性も高等教育が受けられるようになったりと、明治時代は現代に続く多くの基盤ができました。
明治時代を感じられるスポットをご紹介
◆明治神宮
明治時代を治めた明治天皇と、その皇后の昭憲皇太后が祀られているのが明治神宮です。初詣や結婚式の場所としても馴染み深いですが、最近ではパワースポットとしても人気です。明治天皇と昭憲皇太后はとても仲睦まじい夫婦だったことから、ご神木の夫婦楠には夫婦円満や家内安全のご利益があると言われています。
明治神宮/東京都渋谷区代々木神園町1-1
◆明治村
明治時代に造られた多くの建築物を移築して保存しているのが、愛知県犬山市にある博物館・明治村です。約100万㎡の広大な敷地に、重要文化財11件を含む67件の建造物が展示されています。お土産物屋や飲食店として使われている建物もあり、重要文化財に指定されている宇治山田郵便局舎からは、実際に手紙も出せます。
明治村/愛知県犬山市字内山1番地
明治村には、明治時代の料理を再現しているレストランなどもあり、明治20年ごろに建てられた大井牛肉店では、文明開化を象徴する食べ物である牛鍋も食べられます。歴史のロマンを感じる建物で食べれば、料理がより美味しく味わえそうですね。
150年前に始まった明治時代は、文化や政治、人々の思考など大きな変化があった時代でした。この機会に、明治時代の生活や文化に思いを馳せてみませんか?
文/大内なつき