認知症の発症率が約2倍に?いびきに潜む意外なリスク

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睡眠状態が身体に及ぼす影響に関しては、「睡眠負債」や「睡眠改革」などこれまでにも多くの研究が進められてきました。そんな中、最新の研究によって"認知症"と睡眠の関係が指摘され始めています。そこで今回は、認知症のリスクを上げる危険な睡眠についてチェックしていきましょう。


睡眠状態と認知症リスクの関係

昨年放送された「名医とつながる! たけしの家庭の医学」(テレビ朝日系)では、睡眠状態における認知症の発症リスクについて紹介されていました。東京医科歯科大学の特任教授・朝田隆先生によれば、寝ている時に"いびき"をかいている人は認知症になるのが10年早まる可能性や、発症が2倍に高まる危険性が。

睡眠時にいびきをかく人は珍しくありません。出演者の中尾彬さんもお酒を飲むといびきをかくと話しており、ビートたけしさんも「やっぱり(いびきを)かくね」と自覚症状があるようです。そこで番組には、10年以上前から様々な病と睡眠の関係を研究しているという、東京医科歯科大学の玉岡明洋先生が登場しました。

玉岡先生は、いびきにより呼吸が浅くなってしまうことで"低酸素状態"になると説明。低酸素状態が毎晩続くと、脳の神経細胞が障害を受けてしまいます。すぐにどうこうという話ではありませんが、その状態が長期間に渡ると認知症のリスクが。実際に"睡眠時無呼吸症候群"の患者は、認知症の発症率が約2倍に増加する可能性もあります。

では、いびきをかいている人の血中酸素濃度はどうなっているのでしょうか。酸素濃度の正常範囲は95%~99%で、これを下回ると何らかの異常が疑われます。ちなみに酸素濃度95%とは、400mを全力疾走した後のような状態。いびきをかいている人のほとんどは、断片的にですがこの95%を下回ってしまいます。睡眠中に全力疾走しているのと変わらない状態と考えれば、どれほど異常な状態なのかよく分かりますね。


低酸素状態を解消する方法

睡眠時無呼吸症候群が疑われる人の場合は、のどに空気を送る装置を使用したりマウスピースでの治療が一般的。ただ、軽いいびきの人であればちょっとした対処法でも効果があるそうです。

いびきで低酸素状態にならないためには、「仰向けで寝るのを避ける」のが重要。いびきは舌が喉の方へ落ち込み、気道が狭くなってしまい引き起こされます。横向きに寝ることによって舌の落ち込みが軽減されれば、気道が広がりいびきが出にくくなる場合も。

しかし一晩中横向きを意識して寝ると疲れてしまいますよね。玉岡先生は横向きの姿勢を維持するために「抱き枕」を勧めていました。抱き枕に腕や脚を乗せることで、身体の側面にかかる負担が分散されるので、横向きを楽に維持できるようになります。

番組を見ていた視聴者からは「ホントに他人事じゃないよね。いびきがこんなに危険だとは思わなかった」「抱き枕が効果的なのか! 早速購入しないと」「睡眠は毎日のことだから質にはこだわっていきたい」といった声が。老後も元気に生活できるように、まずは睡眠から変えていきませんか?

文=藤江由美


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