あなたの姿勢はどれ? 睡眠の質を左右する寝相の秘密/ぐっすり眠れる方法(3)

若いころは、夜はぐっすり眠って翌朝さわやかに目覚めていたという人も、年齢を重ねるにつれて、次第に寝つきが悪くなっていくようです。睡眠不足の状態が続くと、認知症や生活習慣病などの病気を引き起こす恐れもあります。まずは自分の睡眠が足りているかどうか確認してみましょう。

前の記事「寝入ってから4時間熟睡できれば疲れの8割は取れている/ぐっすり眠れる方法(2)」はこちら。

体に負担がかからない「あおむけ」が理想的

寝ているときの「寝相」は、人によってさまざまです。寝相によって睡眠の質に差が出てくることがあるので、どんな寝相で寝るかは重要だといえます。

「一番良い寝相は『仰向け』です。体重が左右均等に分散するため、体のバランスが偏らない寝相だといえるでしょう」。

「横向き」は気道が確保しやすいので、いびきをかく人や睡眠時無呼吸の人に向いています。腰痛緩和のために、横向きで寝る人も多いようです。

「うつ伏せ」は誤嚥(ごえん)を防げる寝相。慢性気管支炎などで痰(たん)が多い人に向いています。ただし、うつ伏せ寝は案外むずかしく、口呼吸の練習が必要です。

 
読者モニターアンケートで分かった! 多かったのはこの寝相

■左右のバランスが良好
仰向け 45%  

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白濱先生おすすめの寝相はコレ! 最もバランスが取れた基本的な寝相で、アンケートの結果でも半数近くの人がこの寝相だということが分かりました。

 

痰(たん)の誤嚥(ごえん)を防げる
うつぶせ  2%  

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胸が圧迫された状態なので、慣れないと口呼吸が難しいです。そのせいか、この寝相の人は少なくなっています。

 

■気道を確保しやすい
(右)横向き 28%  
(左)横向き 25%  

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右向きと左向きがほぼ同率。太っている人にこの寝相が多いです。気道が確保しやすいので呼吸が楽になります。椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の人は、横向きで背中を丸めて寝ると、腰への負担を緩和することができるのです。

(※)上の「%」は4タイプのうちの割合です。

  

こんな人もいました! 寝相は千差万別

350人の読者モニターアンケートからユニークな寝相をご紹介します。白濱先生の診断コメント付きです。

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寝相への影響大! 枕と眠りの密接な関係

熟睡するには、自分に合う枕選びが重要です。気を付けたいのが「枕の高さ」。睡眠時の姿勢によって、理想の枕の高さも変わります。下の図は朝起きたとき首や肩コリにならない枕の高さを示しています。参考にして適切な枕を選びましょう。

 

あおむけに寝ている人と枕

1801p41_02.jpg首の骨から肩にかけてラインが自然なS字カーブになる形の枕。


  

横向きに寝ている人と枕
1801p41_03.jpg頭から背骨にかけてのラインがまっすぐな姿勢を保てる形の枕。

 

取材・文/松澤ゆかり、山川寿美恵 イラスト/堀江篤史

次の記事「1日たった3分で熟睡を実現! 「ぐっすりストレッチ」ステップ1/ぐっすり眠れる方法(4)」はこちら。

<教えてくれた人>
白濱龍太郎(しらはま・りゅうたろう)先生

睡眠、呼吸器内科、在宅医療専門クリニック「RESM新横浜」院長。筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。2013年から現職。メディア出演、著書など「睡眠」の分野で注目されている医師。著書に『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(アスコム)などがある。

この記事は『毎日が発見』2018年1月号に掲載の情報です。

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