甘く見ないで! 「外反母趾」は下肢機能の低下につながる/ご存じですか?外反母趾(1)

pixta_600212_S.jpg

  

秋風が吹いて涼しくなると、旅行や外食などでお出かけする機会が増えますね。でも、外出したときに、「ひざが痛い」「脚がだるい」「脚がむくむ」といった症状に悩まされる人がいます。それには、足先のトラブルが関わっているのです。ご自身の足を見てみましょう。第1(親指)のつけ根が曲がり、第5(小指)の方向へ向いていませんか?この変形を「外反母趾」といいます。

  

足のトラブル放置は下肢機能の低下につながる

外反母趾などの足のトラブルを抱えていると、足の踏ん張る力や蹴る力が弱まり、下肢機能の低下につながります。正しい 姿勢で歩くことができないため、ひざや腰、股関節に負担をかけ、それらの障害も抱えることになるのです。また、足が動かなくなることで、下肢での血流のポンプ機能も低下し、むくみにもつながります」と、高山かおる先生は警鐘を鳴らします。

爪が丸まって足の皮膚に食い込む巻き爪は、靴を履いたときに痛みが走るため、病院へ行くきっかけになります。でも、外反母趾は、長期間を経て足の骨が変形するため、痛みを感じないことが多いそうです。放置して重症化させている人は少なくありません。「外反母趾や巻き爪などの足のトラブルは、自立歩行の妨げになり、寝たきりにもつながるため、早めに改善することを心掛けましょう」と高山先生。

  

ご存じですか? 「外反母趾」

足の第1(親指)の付け根の関節が体の外側に飛び出して、第5指側に曲がってしまう状態のこと。

【どんな特徴があるの?】
・時間をかけて変形していくから気付きにくい
・押されなければ痛みがない
・進行すると、曲がった部分が靴に当たりタコやウオノメができる、炎症を起こすなどの症状も
・骨の変形が進むと、爪や皮膚の病気を合併しやすくなり、歩行困難、首や肩のこり、腰痛、ひざ痛などの影響が出る

【なりやすい人は?】
・歩き方、立ち方の癖 (X脚で脚が内側に倒れ、重心が足の親指にかかっている人)
・立つ、座るなどの動作で、ひざが内側に入る人
・つま先の細い靴や、 ハイヒールを履く人
・女性 (骨格や靱帯、筋肉が男性よりも弱い)

  

構成/高谷優一 取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史

  

次の記事「意識しないと外反母趾は重症化する/ご存じですか?外反母趾(2)」はこちら。

  

高山かおる(たかやま・かおる)先生
<教えてくれた人>
高山かおる(たかやま・かおる)先生
医師。専門は、接触皮膚炎、フットケア、美容。埼玉県済生会川口総合病院、東京医科歯科大学附属病院勤務。フットケアの啓発活動を行う「足育研究会」代表。著書に『巻き爪、陥入爪、外反母趾の特効セルフケア』(マキノ出版)など。
この記事は『毎日が発見』2017年10月号に掲載の情報です。
友だちに教える
この記事が気に入ったらいいね!しよう
毎日が発見の最新記事をお届けします。
PAGE TOP
毎日が発見ネット
毎日が発見ネット
毎日が発見ネット
毎日が発見ネット