15秒の「朝日チャージ」でも効果あり! 睡眠専門医に教わる「ぐっすり寝」のための朝昼習慣

「最近眠りが浅くなった......」と感じている大人世代は多いもの。それというのも、40代頃から深いノンレム睡眠が減り、浅い睡眠や中途覚醒が増えるからと言われています。今回は深い睡眠ためのに朝や昼にできることを睡眠専門医の渥美正彦(あつみ・まさひこ)先生に教えていただきました。できることから試してみてはいかが?

ぐっすり寝の準備は朝から始まります
(1)ひと口でも朝ごはん

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朝食を食べると、腸が刺激され、体内時計が動き出します。渥美先生のおすすめは、ゆで卵とナッツを加えたサラダ。卵などのたんぱく質は「メラトニン(体に夜を告げるホルモン)」の材料となり、ナッツなど歯ごたえのある食べ物は、脳を覚醒させる作用も期待できます。バナナでもヨーグルトでも何でもいいので少しでも口にして、腸と脳に「朝であること」を教えてあげましょう。

(2)お天気チェック

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起床したらまず窓を開けて、その日の天気をチェック。朝の光は、体内時計に「朝になったよ」と教えてくれる重要なものです。できればベランダや庭に出て太陽光を直接体に浴びるとよいですが、「今日は曇りね」といった天気チェックでも、部屋の中よりは確実に多くの光を浴びて体内時計をリセットできます。簡単なので、ぜひ身につけたい朝の習慣です。

(3)朝日チャージ15秒

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医学的には「屋外で15分以上光を浴びる」のが理想ですが、「日焼けしたくない人や体調面などで難しい場合は、15秒でもある程度効果があります」と、渥美先生。「お天気チェック」と併せて朝の習慣にすると、簡単に続けられます。まずは「短時間でも朝の光を浴びよう」という意識を持ちましょう。

 

<教えてくれた人>

上島医院 院長
渥美正彦(あつみ・まさひこ)先生

大阪市立大学医学部卒業。精神科、脳神経内科などを経て、睡眠専門医に。2010(平成22)年より現職。不眠症のほか、うつ病や双極性障害などについて分かりやすく解説し、講演などでも活躍。YouTubeチャンネル「睡眠専門医渥美正彦」のチャンネル登録者数は約15万7000人を誇る。

※この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2025年10月号に掲載の情報です。
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