寝違えたときの首の痛みに注意! 寝違えたらまずするべきこと

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朝、起きたら首に違和感があり痛くて動かせない、首の「寝違え」。そのうち治るかな、とそのまま放っておく場合も多いでしょう。痛みの原因などを、西荻ペインクリニック理事長・院長の河手眞理子先生にお聞きしてみました。

寝違えたあと首を曲げた姿勢が続くと、筋肉が傷つくことも

首の「寝違え」は、夜の睡眠時だけでなく、電車で気持ちよく居眠りをしたときなど、短時間にも起きることがあります。顔の向きを変えるのも体ごと動かすことになり、大変です。
寝違えは首の筋肉に傷がついてけがをした状態です。筋肉は伸びたときの方が、縮んだときよりも傷がつきやすいのです。例えば、寝ている間に頭が枕から落ちて首の筋肉を伸ばした姿勢になり、その不自然な姿勢で長時間寝てしまうと筋肉に傷がついてしまうのです。疲れ過ぎていたり、深酒で泥のように眠ったりすると、寝返りが打てず、寝違えになりやすいのです。

一度寝違えると強めの痛みが数日間続きます。筋肉の細胞が破壊されたことで炎症が起きているのです。炎症のあるところでは痛みを生じさせる「発痛物質」がたまり、痛みが出てきます。また痛みが長引くと、その部分の「交感神経」が刺激を受け、血管が収縮します。すると、血流が減少して運ばれる酸素が少なくなり、その影響で発痛物質が出てきて、さらに痛みを感じて交感神経が刺激されて...という悪循環に入ってしまうこともあるのです。

寝違えてしまったら...自宅ではまず痛みのある筋肉を冷やしましょう

自宅にいるときなら、氷や保冷剤を利用して炎、まず炎症のある痛い部分を冷やします。鎮痛成分が入っている湿布を貼ってもいいでしょう。冷湿布のヒヤッとする感じが苦手な人は、電子レンジで5~10秒ほど温めてから貼るとよいです。また痛み止めとしては、消炎鎮痛効果のある内服薬を使います。

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<教えてくれた人>
河手眞理子(かわて・まりこ)先生
西荻ペインクリニック理事長・院長。医学博士、麻酔科専門医・指導医。群馬大学医学部卒業後、東京大学医学部麻酔学教室、虎の門病院などを経て、日本のペインクリニックの草分け、若杉文吉医師の指導を受ける。著書に『ペインクリニックでいろいろな病気を治せます』(保健同人社)など。
この記事は『毎日が発見』2017年7月号に掲載の情報です。
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