納豆、味噌、漬物にヨーグルト...と、私たちの日常生活にはたくさんの「発酵食品」が存在していて、今空前の「発酵食品ブーム」になっています。そんな中でも最近特に注目されているのが、日本酒を造る工程で出る"酒かす"です。酒かすには、ビタミン類や脂質、糖質など、人間に不可欠な成分がなんと100種類以上も含まれており、美と健康をもたらしてくれる食品として話題になっています。
そこで今回は、そんな大注目の酒かすを自分の生活に取り入れるべく、『毎日が発見』11月号で紹介されていた、酒かすを使った化粧品と料理を実際に作ってみました。
そもそも酒かすは身体にどんな効果があるの?
100種類以上もの栄養素の中でも特に注目すべきは、水溶性ビタミン、不溶性食物繊維、アミノ酸を豊富に含んでいることが挙げられます。その中でも「アミノ酸」については、20種類以上も含まれていて、食品の中ではトップクラスの含有率です。これらにより、肌荒れ、肥満、便秘といったものから、高血圧症、骨粗しょう症、動脈硬化、糖尿病に至るまで様々な効能があるとされていて、まさに"万能薬"と言える食品です。
ただ、どのように生活に取り込んでいけばいいのかわからないかたも多いと思うので、次は日常生活での取り入れ方として、手軽に作れる"酒かすコスメ"と"酒かすレシピ"をご紹介します。
酒かすローションを【作ってみた】
まずは、酒かすを体の外側から取り入れていく方法として、「酒かすローション」を作ります。
酒かすローションの作り方はこちら
材料として、酒かす、精製水、はちみつ、新品ボトルを準備します。
鍋に酒かすと精製水を入れ、少しとろみがでるくらいまで約10分煮詰めたら、コーヒーフィルターをセットしたドリッパーに流し入れてこします。こした液にはちみつを入れてよく混ぜ、これをボトルに入れれば完成です。完成したものは冷蔵庫で保管します。
酒かすローションを作っている最中は、鍋から日本酒の香りがぷ~んと広がってきて、お酒に弱いとその香りだけで酔ってしまいそうな感じでしたが、ローションになるとその香りも幾分か収まりました。
ローション自体はかなりさらっとしていて、肌につけるとすっと肌に浸透していきました。このローションを朝晩2回、1週間使い続けたのですが、いつもは乾燥してくすみがちだった肌が、潤って心なしか顔色が明るくなった気がしました。
ちなみに、こして残った酒かすにはちみつを加えると「酒かすパック」が作れます。これを肌に塗って洗い落としてみると、塗布した部分の肌は潤ってもっちりしていました。
次回は、酒かすを体の内側から取り入れる方法をご紹介します。
次の記事「食べた瞬間甘さ広がる。体あったまる。白かすペーストで「白ぶり大根」を【作ってみた】」はこちら。
写真・文=JUNKO