カカオの持つ風味や香り、健康成分も魅力
カカオ特有の香りとコク、ほろ苦さがおいしいチョコレート。なかでも近年、注目を集めているのが、高カカオのチョコレートです。そこで、発売から20年を迎え、ロングセラー商品となった「チョコレート効果」を製造・販売する株式会社明治でその魅力を探ってきました。
「チョコレートというと、砂糖などいろいろなものが入った加工食品という印象が強いと思います。ですが、原料となるカカオ豆から作られる物語を知ると、実は極めて天然に近い食品だと分かります」と、菓子商品開発部の森永寛さん。では、チョコレートはどんなふうに作られているのでしょうか?
カカオ豆とは、カカオの樹になる果実の中にある種子を指します。チョコレートに使われるカカオ豆は、果実から取り出した後、発酵と乾燥を経て世界各地へと運ばれていきます。豆の種類や産地によって発酵にかかる日数は異なりますが、約1週間程度で完了します。この発酵の過程で、カカオ豆はチョコレート色に変化し、特有の芳香が生まれてきます。
産地から日本へと届いたカカオ豆は選別された後、ロースターという機械で熱を加えて煎ります。煎ることで、さらに豊かな香りと風味が引き出されます。このカカオ豆から種皮などを取り除き、すりつぶすと、カカオマスというチョコレートの原料になります。それをそのまま固めると、それだけで極めて苦いチョコレートになります。
「カカオ豆に含まれる成分の約半分はココアバターと呼ばれる脂肪分で、細かくすりつぶしたカカオ豆はそのままでも口当たりは大変滑らか。苦味は強いですが、それがカカオ豆自体の味わいなのです」(森永さん)
高カカオのチョコレートは、ポリフェノールを多く含んでおり、そのグラム当たりのポリフェノール量は赤ワインやリンゴと比べて圧倒的に多いことが分かっています。また、食物繊維も多く、体にうれしい食品です。ですが、摂り方には工夫が必要です。「カカオポリフェノールは体の中にとどめておくことができません。そのため、1日3~5枚を目安に少しずつ食べるのがおすすめです」(森永さん)
チョコレートというと「甘い」「太る」といったイメージがありましたが、実は自然の恵みが凝縮された、極めて天然に近い食品。その上、カカオポリフェノールや食物繊維などの健康成分も充実していることが分かりました。毎日の健康管理の一つに、高カカオチョコレートを加えてはいかがでしょうか。
チョコレートの原料となるカカオ豆は果実の中に!
カカオの樹になる実をカカオポッドといいます。カカオの種子は、この実の中に30~40個入っていて、白い果肉に包まれています。
これが、チョコレートの原料になるカカオ豆
カカオ豆の皮を取り除くと、カカオニブという中心部が出てきます。これをすりつぶすと、チョコレートの原料のカカオマスになります
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チョコレート効果カカオ72%
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一口サイズで食べやすい、カカオ分72%の高カカオポリフェノールチョコレート。カカオの華やかな香りとコク、上質な苦味が魅力。1枚でポリフェノール127㎎。
◆NEWS-1
8月28日(火)新しく生まれ変わります!
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◆NEWS-2
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フリーダイヤル:0120-055-067(事務局、平日9:00~17:00)。
取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/齋藤ジン